今季で契約満了のトーレス、指揮官は慰留の可能性について「ノーだ」

2018年2月22日(木)15時13分 サッカーキング

トーレス(右)の去就についてコメントを避けてきたシメオネ監督 [写真]=Getty Images

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 アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督が、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスを慰留する考えがないことを明らかにしたとして話題になっている。21日付のスペイン紙『マルカ』が伝えている。

 トーレスは今年6月で、アトレティコ・マドリードとの契約が切れる。同クラブの下部組織出身で、地元サポーターからの人気度はチーム随一だが、今シーズンのリーグ戦での先発出場は3試合だけ。今冬の移籍市場でスペイン代表FWジエゴ・コスタが正式復帰を果たしたこともあって、今後も出場機会が制限されることが予想され、退団が噂されている。

 去就が注目される中、シメオネ監督は今年3月に33歳の誕生日を迎えるトーレスについて言及。22日に行われるヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、コペンハーゲン戦の前日会見で、ある記者と次のようなやり取りを交わしたという。

・記者「グリーズマンは来シーズンも残る可能性があります」
・シメオネ監督「それは主張か、それとも質問か?」
・記者「グリーズマンは来シーズンも残る可能性があります。あなたはそうなるように全力を尽くしていますからね。フェルナンド・トーレスが留まるよう試みますか?」
・シメオネ監督「その比較はよく分からない。何を求めている?」
・記者「トーレスについても、もう1シーズン留まるよう試みるかどうか、私は知りたいのです」
・シメオネ監督「ノーだ」

シメオネ監督はこれまで、トーレスの去就に関して明言を避けてきた。それだけに今回、公の場で自身の考えを明らかにしたことは驚きを持って受け止められているようだ。ただし、同監督は直後に行われた『Fox Sports』とのインタビューで、自らの発言の意図を説明したという。

「あの記者の質問は、論争を巻き起こそうという意図があった。グリーズマンの慰留に努めるのと同じだけの労力をトーレスの残留に注ぐか、ということだろう。私の考えに忠実に従うなら、それは『ノー』ということになる」

「私はチームのことを考えている。あの質問はチームのことを考えたものではない。確かに1人の選手のことだけを考えているグループもいるのだろうが、私はチームのこと、クラブ全体のことを考えていて、それが異なる」

果たして、シメオネ監督の説明はサポーターや地元メディアにうまく伝わるのだろうか。常に「誰とも(将来の)約束はしない」と公言していただけに、“不用意な発言”として新たな火種にならないかが懸念されている。

(記事/Footmedia)

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