有観客開催のスーパーGT岡山公式テストのエントリーが発表。KeePerから阪口晴南が参加

　スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは2月24日、岡山国際サーキットで3月6〜7日に開催する公式テストのエントリーリストを発表した。両クラス合計44台が参加を予定している。

　この公式テストは、例年岡山国際サーキットの『ファン感謝デー』として、さまざまなイベントともに実施されていたもの。2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、場内イベントは中止され、無観客でのテスト実施となっていた。

　しかし、2021年度に関しては来場人数を制限するものの、有観客での開催となることが岡山国際サーキットのオフィシャルホームページにおいてアナウンスされている。ファンにとっても2021年のスーパーGTマシンが揃う姿を初めて見ることができる機会となりそうだ。

　24日に発表された岡山公式テストのエントリーリストには、GT500クラスが15台、GT300クラスが29台、両クラス合計で44台が顔を揃えた。

　GT500クラスはシリーズエントリーと変わらない15台が参加するが、2月18日に発表されたシリーズエントリーリストから参加ドライバーに変更がある。

　KeePer TOM’S GR Supraの第2ドライバーに、GT300クラスのK-tunes RC F GT3のドライバーである阪口晴南が登録された。本来KeePerで平川亮と組むはずのサッシャ・フェネストラズは、これまで富士や岡山で行われていたテストに参加できていなかった。

　それというのも、現在フェネストラズは日本に入国できていないため。チームでもさまざまな対策を講じているが、開幕までにフェネストラズが入国できないケースを想定していると推測される。阪口は2020年第2戦でもDENSO KOBELCO SARD GR Supraをドライブしている。

　一方、阪口に代わってK-tunes RC F GT3に乗り込むことになったのは、2020年のFIA-F4チャンピオンの平良響だ。沖縄県出身の平良は、2020年にスーパー耐久に参戦しており、ハコの経験もある。2021年はすでに全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権への参戦が決まっているが、スーパーGTデビューの可能性も浮上してきた。

　GT300クラスもシリーズエントリーと変わらない29台が参加を表明している。シリーズエントリーではTBNとなっていたドライバーが明らかになったほか、合計3台で第3ドライバーが登録された。

　シリーズエントリードライバーが未発表のマッハ車検 GTNET MC86 マッハ号は昨シーズンも参戦した平木湧也とともに、2020年はFIA-F4とスーパー耐久に参戦した湧也の弟、平木玲次が第2ドライバーに登録されており、兄弟で岡山公式テストに臨む。

　同じくシリーズエントリードライバーが未発表のJLOCは、87号車のグランシード ランボルギーニ GT3に松浦孝亮と坂口夏月、88号車のJLOC ランボルギーニ GT3は昨シーズンも88号車で全レースに参戦した小暮卓史と元嶋佑弥という布陣で岡山公式テストに臨むこととなった。

　また、シリーズエントリーでは第2ドライバーに飯田太陽を登録していた植毛ケーズフロンティア GT-Rは、岡山公式テストで第2ドライバーに富田竜一郎を登録している。

　第3ドライバーはarto RC F GT3に2019年シーズンから2年間FIA-F2を戦ったジュリアーノ・アレジ、たかのこの湯 GR Supra GTに土屋武士、RUNUP RIVAUX GT-Rに内田優大の3チームで3名が登録された。

　なお、PACIFIC NAC CARGUY Ferrariは第1ドライバーが、arto RC F GT3は第2ドライバーが空欄となっており、シリーズエントリーに名を連ねたPACIFIC NAC CARGUY Ferrariの木村武史、arto RC F GT3のナタポン・ホートンカムの2名は岡山公式テストへの参加を見送るようだ。

■2021年スーパーGT岡山公式テスト GT500エントリーリスト（2月24日時点／編集部作成）

■2021年スーパーGT岡山公式テスト GT300エントリーリスト（2月24日時点／編集部作成）

※BS：ブリヂストン、YH：ヨコハマ、DL：ダンロップ、MI：ミシュラン