豊田章男オーナー、GRヤリスのWRC初優勝にコメント「改善を重ねるトヨタスタイルを実践してくれた」

2022年2月28日(月)12時42分 AUTOSPORT web

 2月24日から27日にかけて北欧スウェーデンの学園都市ウメオを中心に開催されたWRC世界ラリー選手権第2戦『ラリー・スウェーデン』において、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が今季初優勝をマーク。2022年にデビューした新型ハイブリッドマシン『トヨタGRヤリス・ラリー1』が初勝利を収めた。この結果を受けて28日、同チームのチームオーナーである豊田章男氏がメッセージを発した。


 冒頭、豊田氏は今季初優勝を飾ったロバンペラとハルットゥネンに祝いの言葉をかけると、GRヤリス・ラリー1に初めての勝利をもたらした彼らに感謝し、その走りが頼もしいものだったと評した。また、今戦がトヨタ復帰戦となったエサペッカ・ラッピとヤンネ・フェルム組には「おかえりなさい!」と迎えるとともに「ふたりはやっぱりトヨタのスーツが似合ってると私は思います」と続けている。


 最後は「最終戦のラリージャパンまで今シーズンも引き続き、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamへの応援をよろしくお願いいたします」というメッセージで締められた、豊田章男TGRチームオーナーのコメント全文は以下のとおりだ。


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カッレ、ヨンネ優勝おめでとう!


スノーラリーでは一昨年が3位、昨年が2位、そして今回の優勝。毎年、改善を重ねていく、まさにトヨタスタイルを実践してくれました。どんどんトヨタらしくなっていくふたりをうれしく思います(笑) そしてGRヤリス・ラリー1にWRC初勝利をもたらしてくれたことにも感謝します。ありがとう! 初日は一番手出走で雪かき役を任され、大変なラリーだったと思いますが、小さな頃から雪道を走っていたカッレだからこその頼もしい走りでした。


エサペッカとヤンネは3年ぶりのトヨタでしたね。おかえりなさい! そして3位表彰台おめでとう! ふたりはやっぱりトヨタのスーツが似合ってると私は思います。他のチームも経験したからこそ見えてくるトヨタの良さや悪さがあるはずです。また色々、教えてください。一緒にもっといいチームにしていきましょう。


フィンランドを本拠とする我々にとって、雪道はホームコースのようなものでした。しかし、昨年は勝つことができず、我々は、とても悔しい思いをしました。チームは、その悔しさを晴らすために、モンテカルロの後すぐに動き出し、雪上のテスト回数を増やし、今回のラリーに臨んでくれました。そのおかげでの勝利です。みんなの努力に感謝します。


しかし、ラリーの道はやはり厳しく、カッレとエルフィンのハイブリッドシステムにトラブルを生じさせてしまいました。ふたりのドライバーには申し訳なく思います。 ただ、我々は厳しい寒さという環境でも、どうすればハイブリッドシステムを改善していけるかという大切なデータを得ることができました。この経験を来年の勝利だけでなく、サプライヤーにデータを提供するなどして、カーボンニュートラルを目指しながら、モータースポーツを続けていくために有効活用していければと思います。


今シーズンは、まだあと11戦あります。まずは次戦クロアチアまで、チームのみんなは少しでも休みを取ってください。健康第一でいきましょう。そしてファンの皆さま、最終戦のラリージャパンまで今シーズンも引き続き、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamへの応援をよろしくお願いいたします。


追伸 ヤリ-マティへ
スペシャルステージを見に行った際、沢山のファンに囲まれ快く写真撮影などに対応してくれていたと聞きました。雪山でも笑顔でファンと接しているヤリ−マティの姿が目に浮かびます。トヨタファンを増やそうとファンサービスを欠かさない“6人目のスタードライバー”ですね。そんな姿がチームの良い雰囲気にも間違いなく繋がっています。これからもヤリ-マティらしい丁寧なファンサービスとチームづくりをよろしく頼みます。

優勝したTOYOTA GAZOO Racing WRT(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第2戦スウェーデン
今季初勝利のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第2戦スウェーデン

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