見せた“メジャー史上最高額”の凄み 百戦錬磨の名将が2回ゼロ封発進の山本由伸を絶賛「だからドジャースは契約したんだ」

2024年2月29日(木)15時0分 ココカラネクスト

オープン戦でしっかりとインパクトを残した山本。その快投には敵将も絶賛した。(C)Getty Images

 百戦錬磨の名将も舌を巻く快投だった。

 現地時間2月28日、ドジャースに所属する山本由伸は、敵地レンジャーズとのオープン戦に先発登板し、2回(19球)を投げ、被安打1、無失点、3奪三振を記録。メジャーでの初実戦で強打を誇る相手打線を圧倒した。

【動画】強打者セミエンから奪った初三振! 山本由伸の快投をチェック

 今オフにメジャーの投手史上最高額となる12年3億2500万ドル(約463億2500万円)の契約を締結した日本人ルーキーは、周囲の期待に違わぬ快投を披露した。

 初回に先頭打者のマーカス・セミエンを96マイル(約154.5キロ)のストレートで空振り三振に切って取ると、2番のエバン・カーターにセンター前ヒットを許したが、ワイアット・ラングフォードをサードへの併殺打に仕留める危なげない立ち上がりで、球場のファンからも称賛の拍手を集める。

 2回は2奪三振を含む三者凡退に仕留めた山本。予定していた2イニングをわずか19球(うち16球はストライク)で終えるピッチングには、本人も「良い緊張感で投げられた」と安堵の笑みを浮かべた。

 無論、レギュラーシーズンの開幕までは約1か月も残している。それでも3度の沢村賞を獲得し、「日本球界最高」の下馬評を持つ山本には敵将も賛辞を惜しまない。過去4度の世界一を経験するレンジャーズのブルース・ボウチー監督は、MLB公式サイトで「明らかに優れた内容の投球だった」とコメントし、こう続けた。

「ああいう投球ができるのは素晴らしい。だからドジャースは彼と契約したんだ。こっちのバッターが彼を見るのは初めてだったけど、彼らは皆、ヤマモトの投球に驚かされたんじゃないかな」

 メジャーでの“掴み”はバッチリと終えた山本。名将をも唸らせた日本人右腕は、ここからさらにギアを上げれば、その声価はさらに高まっていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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