SFで苦戦が続いてきた大嶋和也に復調の兆し「これをキープできるようにしていけば戦えるのでは」

2023年3月7日(火)20時4分 AUTOSPORT web

 3月6〜7日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同テスト。2日間4セッションに渡って行われたテストでは、2022年無得点と苦しんだdocomo business ROOKIEの大嶋和也が2日目午前にトップタイム、午後も10番手と復調の兆しをみせた。


 大嶋は2020年からROOKIE Racingとともにスーパーフォーミュラを戦っているが、2022年は序盤こそ好調の兆しがあったものの、中盤戦から大苦戦。チームも体制を強化しつつ、苦境を脱しようとさまざまな工夫を重ねてきたが、1台体制でもあり、最後までポイント獲得はならなかった。


 迎える2023年に向けては車両もSF23となり、全ドライバーに等しくチャンスができる。docomo business ROOKIEも大嶋を良く知り、SF23のことも熟知する石浦宏明を監督に招聘し、体制をさらに強化してきた。そんなシーズンの幕開けとなるテストでは、初日の2セッションではそれぞれ16番手、2日目は午前に1分36秒817をマークしトップに。午後のアタックも「ダメだな、と思っていた」というものながら10番手と、復調の兆しをみせている。


「昨年に比べれば進歩していると思います」という大嶋だが、ただ他の多くのドライバーのコメントからも聞こえるように、まだその好調の“要因”がなんなのかは見えているわけではないという。


「正直なところ、明確にこれを変えたからここにいる……というわけではないです。チームのみんなに頑張ってもらって、いろいろやり直してはいますが、本当にちょっとしたことでここに来られているのではないかと思います」と大嶋。


 スーパーフォーミュラはタイム差も超僅差で、大嶋が言う「ちょっとしたこと」で順位が変わってしまう。その「ちょっとしたこと」を積み上げていくことが今後大事になりそうだ。「とにかくいろいろなデータをとって、これをキープできるようにやっていけば戦えるのではないかと思っています」とシーズン開幕に向けて大嶋は語った。


 今後分析を続けていけば、今回の好調の“要因”も見えてくるはずだ。2022年、スーパーフォーミュラでは苦しみ抜いてきた大嶋にとって、新シャシーでのシーズンが逆転の契機になるか注目しておきたい。

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