2軍では敵なし 5回9奪三振無失点の巨人・井上温大 開幕ローテ入りに向けて猛アピール

2024年3月10日(日)12時52分 ココカラネクスト

2軍で圧巻の投球を見せる井上。今季は1軍でそのパフォーマンスを見せたい(C)産経新聞社

 巨人の開幕ローテーション争いが熱い。戸郷翔征、山崎伊織、菅野智之といった実績のある投手に加えて、昨シーズン安定感ある投球を見せたグリフィン、メンデスもローテーション候補に挙げられる。さらには、昨シーズン後半戦の成績が5勝1敗、防御率1.36と活躍した赤星優志。黄金ルーキーの西舘勇陽、新加入サブマリンの高橋礼など粒ぞろい。

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 ハイレベルな開幕ローテーションに割って入ろうとしているのが、22歳のサウスポー・井上温大だ。2022年に初勝利をマークしたが、昨シーズンは4試合にいずれも先発登板して防御率10.95と精彩を欠いた。

 今シーズンにかける思いが人一倍強い井上は、3月9日の春季教育リーグの楽天戦で先発登板。5回、76球、被安打2、四球1、9奪三振と圧巻の投球を見せた。140キロ後半のストレートを軸に打者をねじ伏せていく投球が目立っていたが、この日はスライダーやチェンジアップを多投。

 変化球を低めに集める丁寧なピッチングでありながらも、要所で持ち前のストレートで空振りを取るシーンも少なくなく、ストレートを活かした変化球中心の組み立てを見せて打者を翻弄した。

 今回は2軍相手の登板となったが、やはり2軍の選手では圧巻のピッチングを見せる。というのも、昨シーズンは2軍で防御率0.75、奪三振率10.45と圧巻の数字を残しており、その実力は2軍でもはや敵なし。2軍を相手にした時の強さは今シーズンも健在であり、次の目標である1軍定着を是が非でも掴みたいところ。

 今回のピッチング内容を受け、井上はオープン戦登板の切符を獲得したと言えるだろう。とはいえ、巨人は先発だけでなく、今シーズンはリリーフ陣も充実している。阿部慎之助新監督としては試したい投手が多いはずだ。そのため、少しでも乱調の気配が見られれば、井上に何度もチャンスを与えるとは考えにくい。

 井上にとって次回登板が早くもシーズン大一番になりそうな雰囲気さえある。貴重なオープン戦の舞台で、2軍戦で見せたような圧巻の投球を披露できるのか注目したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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