インディ開幕戦:混戦の予選はウィケンスがデビュー戦ポールを獲得。琢磨は5番手スタート

2018年3月11日(日)9時21分 AUTOSPORT web

 セント・ピーターズバーグで開催されているインディカー・シリーズの開幕戦。10日に行われた予選では、DTMドイツ・ツーリングカー選手権から転向してきたシュミット・ピーターソンのロバート・ウィケンスが初戦で初ポールを獲得した。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)は、ファストシックスに進み5番手から開幕戦の決勝レースに挑む。


 走行2日目となる10日。午前中のプラクティスでは、チップ・ガナッシのスコット・ディクソンがトップタイムを更新。ジョセフ・ニューガーデン、ウィル・パワーとペンスキー勢が続くなか、ルーキーのジョーダン・キング(エド・カーペンター・レーシング)とマシュー・レイスト(AJフォイト)が上位に食い込む。


 今年もQ1からQ3のノックアウト方式で行われるロード/ストリートコースの予選。Q1から波乱の展開を見せる。グループ1に登場した昨年の王者ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)。しかし、7番手に留まり開幕戦からQ1敗退。13番手スタートで決勝レースを迎えることとなった。

オーナドライバーのエド・カーペンターとマシンをシェアするジョーダン・キング


 Q1からアグレッシブな走りを見せたのがキングは1分00秒0476を記録し、2016年にパワーが記録したコースレコードを更新しグループ1トップでQ2進出を果たした。


 シモン・パジェーのーが残りわずかでスピンし赤旗終了となったQ2。ここでもルーキー勢が躍進。ウィケンスはトップ通過を果たし、キング、レイストもファストシックスへと進出した。パワーは2番手、佐藤琢磨も6番手で通過。3番手につけていたアレクサンダー・ロッシは、ペナルティでファステストラップのタイムが抹消され、同じアンドレッティ・オートスポートのライアン・ハンター-レイが繰り上がった。

セント・ピーターズバーグの予選では安定した強さをみせるウィル・パワー


 2017年はすべてファストシックスに進出していたディクソンも9番手と下位に沈み、久しぶりののQ2敗退となった。


 Q2でトップ通過したウィケンスはその勢いのままファストシックスでもトップタイムをマーク。2003年のセバスチャン・ブルデー以来のデビュー戦ポールを達成した。


「ハーフウエットでハーフドライ、ちょっとカオスだったね。こんなコンディションは好きだよ。キャリア通してもいい成績を残してきたんだ。チームの誰もが正しいタイヤを適切なタイミングで僕たちを軌道に乗せる素晴らしい仕事をしてくれた」


「ありがたいことにポールポジションからすたーとする。最初のインディカーレースで期待していた以上で、文句はないね」とウィケンスはコメント。

デビュー戦初ポールを喜ぶロバート・ウィケンス


 2番手にパワー、3番手にレイスト、4番手にキングが続き、佐藤琢磨は5番手となった。
「予選を楽しめました。難しい条件だったし、もう少し上に行けたかもしれませんね。とてもトリッキーなコンディションでクルーはすごい仕事をしてくれました。完璧な時間に僕を送り出しました。フロントロウを獲得できず少しだけ残念だけど、重要なのはレースで強いクルマを持っていることだし、僕たちはそれを持っていると信じています」と琢磨は語っている。

レイホール・レターマン・ラニガンから参戦する佐藤琢磨


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