井上尚弥との対戦で 「劣勢のシナリオは思い描けない」 米ボクサーがフルトン優位と見解「ベルトを奪われることはない」

2023年3月21日(火)6時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 5月7日に横浜アリーナで、前世界バンタム級4団体統一王者井上尚弥(29=大橋)が、WBO・WBC世界スーパーバンタム級統一王者スティーブン・フルトン(28=米)に挑戦する。この一戦の決定は日本、アメリカの両国内はもとより、世界中のボクシングファンから大きな反響を呼んだ。

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 注目の一戦については 現役選手からの反応も伝えられており、米ボクシングサイト『BOXINGSCENE』は3月19日、米国人ボクサーのジャロン・エニスの見解を掲載。井上優位が報じられている中、現IBFウェルター級暫定王者のエニスは、同砲であるフルトンの勝利を予想するコメントを並べたという。

 トピックは「ジャロン・エニス、スティーブン・フルトンがナオヤ・イノウエに衝撃を与え、タイトルを保持すると確信する」と銘打たれており、その中では「25歳のエニスは、フルトンが苦戦することを認めている。しかしIBF暫定王者になったばかりのエニスは、”スクーター(フルトンの愛称)”が劣勢に立たされるシナリオを思い描くことはできない」と記している。

 また、ここまでの井上の動向にも触れており、バンタム級での4王座統一を称えながら「29歳のイノウエは、自分の闘争心が満たされることはないだろうことをよく理解していた。彼は新たな目標や課題を見つけるために、環境を変えることを決意した」と指摘。その上で「しかし、イノウエが賢明な決断をしたとは、現ウェルター級コンテンダーで、フルトンの親友でもあるジャロン・エニスは考えていない」と井上にとって簡単な戦いにならないと主張。さらに、エニスによる「スクーターには頭が下がる。フルトンは小さな挑戦者にベルトを奪われることはないだろう」とのコメントも紹介している。

 また同メディアは、フルトンのキャリアについても言及。「何年も勝利を重ね、チャンピオンとして結果を積み重ねてきたフルトン(21勝8KO)は、体重を上げることを真剣に考えた」とし、続けて「しかし、このスポーツで最も優れたパウンド・フォー・パウンド・ファイターの一人に挑むという彼の望みを見過ごすにはいかなかった」として、フルトンのビッグマッチへの想いも読み解いている。

 加えて「エニスは何度もフルトンとともに、技術を研いできた。エニスは、フルトンの完璧な戦績こそ、その総合力や強さを示すものだと主張している」と両雄の関係の深さも強調している。

 自身を信じる仲間の想いと共に、フルトンはベルト防衛を果たせるか。日本が誇る「モンスター」とのビッグファイトは、今年、最も視線を集める試合となるかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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