「4番にこだわるムネが大好き」侍ジャパン・栗山監督の信頼 村上宗隆に託した3年後の「宿題」とは

2023年3月28日(火)11時55分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 3大会ぶり、14年ぶりにWBCでチームを優勝に導いた侍ジャパンの栗山英樹監督が27日、都内の日本記者クラブで会見を行った。

 その中で栗山監督は「何が何でも勝ち切る。日本の野球が世界一になるというのが一番目にあった」と強い使命感があったと明かした上で、選手たちに対する熱い思いも吐露した。

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 「日本を代表する選手たちがこの大会が終わった後に必ず何人か出てくる。その形がこれからの日本球界に必要で僕がやらないといけない」。それぞれの選手にも野球伝道師として、今後も責任感を持ってプレーしてほしいと伝えたという。

 またWBC1次ラウンドでは4番を打った村上宗隆は不振が続き、準々決勝のイタリア戦から5番となった。栗山監督は「彼が引退する時に『あの23年の春先が僕を作ってくれました』と言ってくれると信じています」と貴重な経験を成長の糧にして欲しいと語った。その上で村上には大会後、「宿題を持ったまま終わるよ。今回出たメジャーリーガーを超えるために、一番になるために宿題があったほうが人間前に進めるからね」と伝えたと言う。

 同監督は27日に出演した昼の情報番組「ひるおび」(TBS系列)の中でも村上について聞かれ「4番にこだわるムネが大好き」と語っていた。今やメジャーでも「2番最強説」など主砲が4番を打つことは逆に少なくなっている中、未だ村上は「4番の座」に強くこだわりを見せた。

 実際に栗山監督も村上の前後を固めるのが大谷翔平、吉田正尚といった強打者がいたため、そこまで打順について不安は感じてなかったというが、「4番」という場所にこだわり、責任感を示す村上に強くシンパシーを感じていたと明かした。

 その村上は帰国後の会見でも3年後の次回大会に出場意欲を示すと共に「全試合4番を任されるようになりたい」とも語っている。

 不振に悩みつつ、準決勝ではサヨナラ二塁打、決勝戦では大会1号となるアーチをかけた。苦しみながら着実に前に進む姿勢は多くの人々に感動を与えた。栗山監督から与えられた「宿題」にもしっかり取り組むはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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