【巨人】中日に逆転負け 開幕直後に最初の試練 心配な「勝利の方程式の一員」とは

2024年4月3日(水)12時31分 ココカラネクスト

中川は不安定な投球が続いている(C)産経新聞社

 巨人は4月2日の中日戦(バンテリンドーム)に延長11回を戦い、3−4の逆転負け。一時はリードを奪ったが、ミスも重なり痛いゲームを落とした。

 この日は相手先発が左腕、小笠原慎之介ということもあり、開幕3連戦とがらりとオーダーを変えてきた。

【動画】左腕セットアッパー、巨人・中川が31日の阪神戦で森下に3ランを浴びたシーン

 「1番・右翼」にはプロ2年目の萩尾匡也、「3番・中堅」には同じくプロ2年目、昨年のドラ1、浅野翔吾を組み入れてきた。その萩尾は4回二死一、二塁から小笠原の外角直球を左へ運び適時二塁打をマーク。起用に応えた。

 一方、試合では細かいミスも目立った。4回無死一、二塁の好機に6番に入った大城卓三がスリーバント失敗で走者を進められず。結果として後続が点を奪ったが、大城は同点で迎えた延長11回、先頭の坂本勇人が中前打で出塁するも、犠打を決めきれず、結果として空振り三振に終わった。 
 
 一発頼みの野球からの脱却を目指して、バントや進塁打含め、自己犠牲の精神を選手に求めてきたが、この試合では機能しなかった。

 さらに気がかりな点としては勝利の方程式の一角を占める、左腕セットアッパー、中川皓太の状態にもある。

 3−3で迎えた延長11回の場面でマウンドに向かった左腕は先頭の細川成也に2球目のスライダーを捉えられ、サヨナラ弾を浴びた。中川にとってサヨナラ弾を浴びたのはキャリア初のこと。中川は3月31日の阪神戦でも8回に森下翔太に3ランを浴びていた。

 この日も生命線であるスライダーを痛打されており、少し心配な事態となっている。

 昨年リーグワーストの救援防御率だったチームにおいて、「勝利の方程式」の安定運用は求めるV奪回の必須項目ともいわれている。

 阿部監督もこの点には力を入れ、開幕戦では7回から「西舘→中川→大勢」のリレーで2024シーズンの勝利の方程式の一つの形を示したが、キーマンの一人である中川の不振は今後に向けて調整が必要となりそうだ。

 とはいえチームのブルペンはほかにもこの試合の3−3の延長10回に登板、1回1安打無失点とデビューから3試合連続無失点と好投を続ける西舘、左腕助っ人、アルベルト・バルドナード、堀田賢慎なども好調をキープしているとあって、体制が整うまでは柔軟な運用で乗り切ることが期待される。

 開幕直後のほころびを修正しながら、前に進んでいく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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