「ファンが素晴らしい」記念球の獲得交渉で大谷翔平が差し出した“取引道具”に米記者も反応「かなり価値がある」

2024年4月4日(木)15時40分 ココカラネクスト

ドジャースでの記念すべき第1号を放った大谷。そのメモリアルなボールを巡っては、本人もファンに感謝の想いを表した。(C)Getty Images

 本人にとっても大きな意味を持つ一打だった。

 現地時間4月3日に本拠地ドジャー・スタジアムで行われたジャイアンツ戦で、「2番・指名打者」で先発した大谷翔平は、7回裏に移籍後第1号となる特大の一発を放った。

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 打った瞬間に周囲も確信する弾丸アーチだった。3連勝を懸けた終盤の7回に2死無塁という“狙ってもいい”シチュエーションで、相手左腕テイラー・ロジャーズと対峙した大谷は、じっくりと「好球」を見極めていく。そしてカウント3-1から外角高めに投じられた93.2マイル(約150.3キロ)のシンカーを強振する。

 弾丸ライナーで右中間方向へと弾き出された打球は、みるみるうちに飛距離を伸ばし、右翼スタンドに着弾。地元ファンを大いに熱狂させる会心の一発となった。

 実に41打席ノーアーチと苦心を続けていた大谷。そうしたなかで飛び出したドジャースでの第1号は特別だ。だからこそ、ボールを手にしたファンには、惜しみないプレゼントを手渡した。

 試合後に地元スポーツ専門局『Sports Net LA』などのインタビューに応じた大谷は、「(記念球は)戻ってきて、ファンの人と話して、いただけるということだった」とほっとしたような表情で告白。「僕にとってはすごく特別なボールなので、本当にありがたいなと思います」と強調した。

 そして、大谷はメモリアルなボールを手にしたファンとの“交渉”で手渡したものとして、「僕からは(サイン)ボールと、2つのハットと、バット1本ですかね」と明かし、記念球への想いの強さを感じさせた。

 大谷によって明かされた記念球を巡るやり取りを米記者もクローズアップ。米メディア『The Athletic』のサム・ブラム記者は「あのボールはかなりの価値があるようだ。いい取引だったと思う?」と自身のX(旧Twitter)に投稿。するとファンからは「ファンにとっては一生の思い出に代わる」「ボールを譲ったファンの行動は素晴らしい」「最高の取引だ」「歴史的な交渉だろう」といった好意的な反響が相次いだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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