歓喜と悲劇が最も多いのは? 欧州クラブの今季1試合平均ゴール数を比較

2019年4月6日(土)18時24分 サッカーキング

今季多くのゴールが生まれているクラブたち [写真]=Getty Images

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 サッカーの試合で最も重要な瞬間と言えば、ゴールが決まったときだろう。応援するチームが得点を挙げれば嬉しいし、逆に失点を許してしまえば悔しい。それは万国共通だ。

 それでは、歓喜と悲劇の瞬間に最も多く立ち会えるクラブはどこなのか。今回は、2018−19シーズンの欧州5大リーグ全98クラブを対象に、最も多くのゴールが生まれているクラブを調査。各国リーグによって消化試合数が異なるため、1試合平均ゴール数を算出し比較してみた。以下、ランキング形式で紹介する。

*情報はすべて4月5日時点のもの

▼1試合あたりのゴール数が最も多いクラブトップ10

1位 バルセロナ(1試合平均3.67ゴール)
リーガ・エスパニョーラ1位:30試合/79得点31失点

2位 バイエルン(1試合平均3.59ゴール)
ブンデスリーガ2位:27試合/69得点28失点

3位 ドルトムント(1試合平均3.56ゴール)
ブンデスリーガ1位:27試合/66得点30失点

4位 パリ・サンジェルマン(1試合平均3.55ゴール)
リーグ・アン1位:29試合/87得点16失点

5位 アタランタ(1試合平均3.5ゴール)
セリエA5位:30試合/64得点41失点

6位 ホッフェンハイム(1試合平均3.44ゴール)
ブンデスリーガ9位:27試合/54得点39失点

7位 レヴァークーゼン(1試合平均3.41ゴール)
ブンデスリーガ7位:27試合/48得点44失点

8位 アーセナル(1試合平均3.35ゴール)
プレミアリーグ4位:31試合/65得点39失点

9位 ローマ(1試合平均3.33ゴール)
セリエA7位:30試合/55得点45失点

10位 ブレーメン(1試合平均3.26ゴール)
ブンデスリーガ6位:27試合/49得点39失点

 今回の調査の結果、最も多くのゴールが生まれているのはバルセロナだった。1試合平均3.5ゴール以上が生まれる唯一のクラブである。リオネル・メッシを筆頭とする強力攻撃陣は今季も健在で、79得点はリーグ最多。31失点はリーグ4位だが、多くのゴールを見られるうえに首位を独走しているのだから、ファンにとっては悪くないシーズンを過ごしていると言える。

 リーグ別に見ると、ドイツ勢が5クラブで最多だった。ブンデスリーガで白熱した優勝争いを繰り広げるドルトムントとバイエルンが、2位と3位にランクイン。その差はわずかに0.03ゴールであり、スペクタクルさにおいても両雄は甲乙つけがたい。

 なお、パリ・サンジェルマンは今回のランキングで4位に甘んじたが、87得点、16失点はいずれも欧州5大リーグでトップ。得失点差は「+71」を記録している。ここまで29試合を消化しているので、平均して相手に2.5ゴール近くの差をつけていることになる。フランス国内でいかに圧倒的な存在であるかが分かるだろう。

 続いて、1試合で生まれるゴール数が最も少ないクラブについても調べてみた。

▼1試合あたりのゴール数が最も少ないクラブトップ10

1位 ニース(1試合平均1.7ゴール)
リーグ・アン8位:30試合/22試合29失点

2位 バレンシア(1試合平均1.9ゴール)
リーガ・エスパニョーラ5位:30試合/33得点24失点

3位 ボルドー(1試合平均1.97ゴール)
リーグ・アン13位:30試合/28得点31失点

4位 スタッド・ランス(1試合平均2.07ゴール)
リーグ・アン6位:30試合/31得点31失点

5位 アトレティコ・マドリード(1試合平均2.13ゴール)
リーガ・エスパニョーラ2位:30試合/45得点19失点

5位 ヘタフェ(1試合平均2.13ゴール)
リーガ・エスパニョーラ4位:30試合/37得点27失点

5位 レガネス(1試合平均2.13ゴール)
リーガ・エスパニョーラ12位:30試合/30得点34失点

8位 バジャドリード(1試合平均2.17ゴール)
リーガ・エスパニョーラ16位:30試合/24得点41失点

9位 アスレティック・ビルバオ(1試合平均2.23ゴール)
リーガ・エスパニョーラ8位:30試合/33得点34失点

9位 アミアン(1試合平均2.23ゴール)
リーグ・アン17位:30試合/24得点43失点

 こちらは、リーグ・アンのニースが1.7ゴールで1位に。ここまで30試合で得点は「22」、失点は「29」と、いずれも“平均1”を下回っている。ロースコアのゲームが続いているが、リーグ・アンでは8位とまずまずの結果を残しており、「なかなか点を取れないが、取られもしない」のが今季のスタイルだと言えるだろう。

 意外だったのは、トップ10のうち6クラブをスペイン勢が占めたことだ。リーガ・エスパニョーラは欧州5大リーグのなかでは特に攻撃的なイメージがあり、点の取り合いも珍しくなかったが、堅い試合運びをするクラブが多いことが今回の調査から明らかになった。

 なお、アトレティコ・マドリード(19失点)、バレンシア(24失点)、ヘタフェ(27失点)はリーガ・エスパニョーラで失点が最も少ない3クラブ。翻って、得点数はアトレティコ・マドリードが4位(45得点)、バレンシアが15位(33得点)、ヘタフェが9位(37得点)と、攻撃面で突出した成績を残しているわけではないが、現在の順位は5位、2位、4位と上位を占めているのも示唆的だ。

 もっとも、派手な打ち合いが少なくなったからといって、試合がつまらなくなったと結論づけることはできない。実際、リーグ全体の観客数はシーズンごとに右肩上がりで増加し続けている。むしろ、ビッグマッチ以外でも高度な駆け引きが繰り広げられるようになり、攻守両面で見どころのあるリーグに変化したと捉えるのが適切かもしれない。

(記事/Footmedia)

サッカーキング

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