【巨人】注目集める令和流のチームの動かし方 ヤクルト戦で光った指揮官の”ファインプレー”に「うちの上司にも欲しい」

2024年4月10日(水)11時40分 ココカラネクスト

阿部監督の選手の背中を押す起用がチームに好循環をもたらしている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は4月9日に行われたヤクルト戦(鹿児島)に3−1の逆転勝ち。主砲・岡本和真が5回に2点適時打、7回に2号ソロを含む全打点をあげる活躍ぶりでチームを勝利に導いた。この試合では指揮官のある動作にも注目が集まった。

【動画】岡本和真が貴重な2号ソロを放ったシーン

 先発の山崎伊織は2回に先制を許すものの、その後は粘り強く投げ、6回途中107球で降板した。

 6回の継投時にはマウンドに阿部慎之助監督が自ら足を運んだ。通常の継投時は杉内俊哉投手チーフコーチが行くことがほとんどとあって、注目されたが、この場面指揮官が山崎に謝罪していたという。

 山崎は序盤から死球を与えるなど制球に苦しみながら粘投していたが、6回は先頭の長岡秀樹にヒットを許すと、二死二塁の場面で代打として青木宣親を迎える。ここでベンチは申告敬遠とし、青木を歩かせ、次打者の塩見泰隆との勝負を選択するも、この指示が山崎にはうまく伝達されていなかったという。

 結果として二死一、二塁で塩見にすっぽ抜けた球でこの試合2つ目の死球を与えてしまった山崎はそのまま降板。二死満塁の場面で起用された救援左腕の高梨雄平が西川遥輝を二ゴロに打ち取り、ピンチを脱出した。

 試合後、阿部監督は制球に苦しみながら初勝利をあげた山崎の粘りをたたえながら、伝達がうまく伝わらなかった点には「申し訳なかった」とミスを認めた。

 こういった阿部監督の試合後コメントが伝わるとネット上では「ミスを素直に謝れる上司は素敵」「きちんと選手にも意図を説明して謝罪はなかなかできるものじゃない」「うちの上司にも欲しい」などと”あっぱれ!”の声があふれた。

 この試合、ほかにも選手を後押しする起用が光った。1番には今季初先発となった俊足の重信慎之介を組み入れた。ここまで代走、守備要員の側面が目立っていたプロ9年目の外野手を先発で起用し、重信もベンチの期待に応え、1点を追う5回には先頭で右前安打で出塁すると、続く吉川尚輝の2球目に二盗を決めてみせた。その後、吉川は四球で出塁、4番の岡本が2点適時打と鮮やかな逆転劇の口火を切った。

 懸案の1番打者候補には開幕からドラフト3位ルーキーの佐々木俊輔、萩尾匡也、浅野翔吾、吉川と様々な選手をテスト中。ここに俊足で今季はオープン戦から結果を残してきている重信が加わるかも、注目とされる。

 開幕から10試合が経過し、投打含め不安定な要素も出てきているが、目指す「全員野球」で勝率5割、3位をキープしている。主砲の岡本も打率.378、打点9でリーグ二冠と調子を上げてきた。今後も青年指揮官の起用法、戦いぶりが注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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