【阪神】岡田監督も厳しい表情 佐藤輝明再びの「集中力を欠いたプレー」が注目を浴びる理由

2024年4月10日(水)12時39分 ココカラネクスト

佐藤には打撃以外の面でも成長が期待されている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阪神は本拠地甲子園での今季開幕戦となった4月9日の広島戦に1−0と勝利。リードオフマン、近本光司の先制、決勝打が光ったが、試合中のあるプレーにも注目が高まった。

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 待ちに待った本拠地開幕戦、猛虎ファンが4万2601人と集結、阪神ナインの勇姿に熱い声援を送った。

 先発は昨年最優秀防御率、MVPに輝いた右腕、村上頌樹。2回と5回は得点圏に走者を背負う場面もあったが、最速150キロの直球に緩急をしっかり使った投球術で広島打線を7回2安打8奪三振無失点と封じ込め、今季初勝利。

 一方、打のヒーローは近本だ。チームが誇るリードオフマンは両軍無得点で迎えた5回一死二塁から右翼線にライナー性の当たりで適時打をマーク。この日は初回の守備でも好守を見せるなど、奮闘した。

 そしてチームは虎の子の1点を守り1−0で勝利、勝率5割復帰を果たした。

 とはいえ、試合中には岡田彰布監督が思わず厳しい表情を見せるプレーもあった。

 1—0で迎えた7回、先頭打者として出た佐藤輝明は右前打で出塁。しかし直後の坂本誠志郎の打席で、広島の左腕・床田寛樹のけん制に逆をつかれ、痛恨のタッチアウト。この時点でリードはわずか1点と何とか追加点を狙いたい終盤に痛いミスとなった。これには岡田彰布監督も厳しい表情を浮かべた。

 「6番・三塁」で先発出場したこの日は、今季初のマルチ安打と打撃に復調気配が見られる中、開幕からわずか10試合でミスも目立っている。 

 7日に行われたヤクルト戦では1点ビハインドの8回に守備で失策を記録。二死二塁で迎えたホセ・オスナの三塁線への痛烈な当たりに足をそろえた形となってしまい、後逸。このときもゲーム終盤に痛すぎる適時失策となっていた。

 さらにこの日投げた村上登板試合でも、2日に行われたDeNA戦(京セラ)で初回一死一、三塁のピンチに牧秀悟の三塁線へのゴロをグラブに収められず、先制を許していた。この打球を打ち取れば併殺コースだったところを先発の村上は佐藤のエラーをきっかけにこの回4失点と崩れた。

 サードに本格コンバートして2シーズン目、昨季はリーグワースト2位の20失策を記録したことで守備改善が求められている。この日は7回一死の場面、堂林翔太の強い打球に身体を張って打球を止める好プレーもあったが、ときに集中力に欠いたプレーが見られるとあって、厳しい目が向けられている。

 左打者として史上初となる新人から3年連続20本塁打を放つなど、打撃の非凡な才能は認められている。チームにとっても4番、大山悠輔とともに佐藤の長打力が目指す連覇に関して欠かせないキーになるとあって、攻守両面での成長が求められている。

 野球にエラーはつきものだが、繰り返さないこと、いかにスキのないプレースタイルを確立するかは自身のキャリアにとっても大事なこととなる。今後も打撃以外の面でも注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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