「打線は繋がらないと点が入らない」開幕ダッシュに失敗の巨人に大物OBが苦言!打撃陣の改善が必要と見解

2023年4月11日(火)16時59分 ココカラネクスト

不振の丸は9試合消化時点で打率・097と苦しんでいる。(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 3シーズンぶりのペナント奪還を目指す巨人が、2023年シーズンのスタートダッシュに躓いた。3月31日の中日との開幕戦では逆転負けを喫し、そこから3連勝の後、5連敗を記録。試合の結果もさることながら、不調の選手を起用し続け、さらには未経験のポジションでベテランを守らせるといった原辰徳監督の采配にも批判が集まっている。

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 早くも悪循環に陥りかねない巨人だが、打線のちぐはぐさが低迷の要因として挙げられている。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で存在感を放った岡本和真は高打率を残しており、今季の新戦力、ブリンソンやオコエ瑠偉、さらに復活を期す梶谷隆幸もスタメン起用に応えているものの、それでも4点以上取ったゲームはここまでわずか1試合のみ。さらに完封負けが2試合(何れも9試合消化時点)と打線は明らかに繋がりを欠いている。

 主力バッターの不調も目立つなど、早急に打線の組み換えが求められていることは間違いない。そして、球団大物OBからもここまでの打撃陣に関してはいくつかのアドバイスや、苦言も発せられている。

 1980年代のセ・リーグを代表する本格派右腕であり、巨人のエースとして通算135勝を記録した江川卓氏がYouTubeチャンネル『江川卓のたかされ』を4月10日に更新、その中で開幕からの巨人打線についてコメントしている。

 江川氏はまず、坂本勇人、丸佳浩という開幕から不調が続いている両主軸について語っており「一番不調にならない人、崩れないだろうというバッターが打てなくなった」と印象を述べた。その上で坂本については腰の負傷が一番の原因であるとして「上下のバランスが崩れ、外のボールが打てなくなった」と指摘。また、4月8日の広島戦で今季初安打となる本塁打を記録しているものの「(試合の後半だったため)投手の球威が落ちていたところでハマった」と見解を示し、その上で「まだ完全に復調したわけでは無い」と見込みを述べた。

 また、打率が1割にも届かない丸に対しても「スイング自体は変わっていない」としながらも、33歳という年齢により、スイング時にみせる独特の反動が僅かに遅くなってきており、スイングスピードが落ちていることが原因の一つだと説いている。

 さらに、開幕から4番を打ち、4割を超える打率を記録している岡本、チーム最多本塁打を放っている5番・中田翔については打順変更が必要であると分析。高打率ながらも打点ゼロの岡本を3番に置き、本塁打・打点がトップである中田を4番に据えるべきだと主張し、不調のプレーヤーの起用法や、現在の打順の顔触れを踏まえ、江川氏は「打線は繋がらないと点が入らない」と指摘していた。始まったばかりの新シーズン、巨人が巻き返しを図るためには現時点での根本的な打線の見直しが必要なのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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