地元での初Vへ快進撃 竹田麗央が裏街道から最終日最終組入り

2024年4月13日(土)19時9分 ALBA Net

熊本の星・竹田麗央。地元でツアー初優勝なるか(撮影:佐々木啓)

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<KKT杯バンテリンレディス 2日目◇13日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6518ヤード・パー72>

熊本出身の竹田麗央が裏街道と呼ばれるインスタートから猛チャージを披露。地元ギャラリーを沸かせた。


8バーディ・2ボギーの「66」をマーク。41位から首位と3打差のトータル5アンダー・3位タイに急浮上。アマチュア時代の2021年に竹田らがつくったトーナメントコースレコードには1打届かなかったが、圧巻のプレーで今季4度目となる最終日最終組のイスに座った。

「朝一番のスタートで気持ち良く回れた。(同組の)みんなも伸ばしていたので、リズムも良かった。コースレコードは後半のスタートで2連続バーディがきたときに意識した。イケると思ったけど、ちょっと力が入ってしまいました」

唯一悔やんだのは残り90ヤードの2打目をピンそば30センチに寄せて、この日8個目のバーディを奪った直後の8番パー3だった。「7番アイアンだったし、そんなに逃げなくてもいいかなと思った」とグリーン左に切られたピンを果敢に狙ったが、ボールは左サイドの大きな木に当たってバンカーへ。2.5メートルのパーパットを外し、アマ時代に記録した自分のスコアにも並ぶことはできなかった。

ジュニア時代から慣れ親しんだコースでの地元大会。だが、今年のコースは難易度が増していた。「今までで一番グリーンは硬いと思う。きのうは狙いすぎて、グリーンに乗っても球が止まらないのでオーバーすることが多かった。きょうは手前からを意識した。フェアウェイからだとマイナス5ヤードくらいでした」。

2バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「73」に終わった初日を猛省。18番パー5では残り220ヤードから2オンに成功して楽々とバーディを奪うなど、しっかり修正するあたりに好調ぶりが表れている。

母・哲子さんの妹は、2度の賞金女王に輝いたツアー通算18勝を誇る平瀬真由美。今週はテレビ解説のため間近でプレーを見た叔母に「18番の2オンは『すごいね』と褒めてもらいました」とにっこり笑った。

ラウンド後はジュニアレッスン会に出席。自身も小学1年のときに観戦に訪れたこの大会で、同じ熊本出身の元賞金女王・古閑美保にレッスンを受けた経験がある。「自分より上手な子がたくさんいました」とジュニアたちからたくさんパワーをもらった。

最終日の14日(日)は熊本地震から8年の節目の日。「私はこの大会でボランティアをやる予定でした。すごく怖かったことを覚えています。苦労された方もたくさんおられると思う。少しでも元気を届けたいです」。目指すは何度なく逃してきた初優勝。舞台は整った。(文・臼杵孝志)


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