佐々木朗希と山本由伸の侍ジャパン右腕対決は「令和の怪物」に軍配 あのタイトル争いにも注目

2023年4月15日(土)14時8分 ココカラネクスト

佐々木朗と山本の投げ合いは前者に軍配。今季、再び対戦する可能性も。(C)Getty Images

 ロッテの佐々木朗希が14日にZOZOマリンスタジアムで行われたオリックス戦で、一緒にWBCの優勝に貢献した投手4冠エースの山本由伸と初めて投げ合い、1安打11奪三振2四球無失点で開幕2連勝を挙げて初顔合わせを制した。山本は6回5安打9奪三振1失点で今季初黒星を喫した。

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 佐々木朗は5回まで走者を1人も出さない完璧な投球で、昨年4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)に続く2年連続完全試合も期待されたが、6回に先頭打者の西野に四球を許して記録は途切れ、続く若月に中前打を打たれ、ノーヒットノーランもならなかった。ただし、ロッテは完封リレーで2−0で勝利した。

「1点を取られたら勝てないと思っていたので、どうにかゼロで抑えることだけを考えて投げた」と試合後のヒーローインタビューではすがすがしい表情で自身の投球を振り返った。

 さて、これからの登板予定だ。佐々木朗と山本はともに金曜日の週末カードの頭を任されており、今後も中6日でローテを続ければ、28日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で再び投げ合う可能性がある。

 その場合に気になるのは最高勝率のタイトル。「勝率第1位投手賞」とも言われているが、シーズン13勝以上を挙げた投手のうち、勝率が最も高い投手に与えられる投手タイトルで、2021年、昨季と山本が2年連続で輝いた。21年は18勝5敗で勝率7割8分3厘、昨季は15勝5敗で勝率7割5分だった。

 一方の佐々木朗は21年が3勝2敗、昨季は9勝4敗で受賞資格を満たさず、勝率自体も6割、6割9分2厘で及ばなかった。

 今回のように投げ合いが続けば、登板した試合でどちらかが勝ち投手、負け投手になる可能性もある。その場合に2人の勝率に影響を及ぼすのは必至だ。ただし、15日のオリックス戦は雨天中止に。どちらかの投手が登板間隔を中7日にするなどすれば、登板日程がずれることもある。

 ちなみに最高勝率は1リーグ制初年度だった戦前の1936年春から制定されている。大リーグには同様のものはなく、NPB独自の投手タイトルとしても知られている。

 この2人が故障なく順調に登板を重ねれば、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振のタイトル争いに必ず絡む見通し。最高勝率バトルの行方も要チェックだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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