ELMSデビュー戦で初優勝の宮田莉朋「素晴らしい戦略と、チームメイトの走りに感謝」

2024年4月16日(火)12時3分 AUTOSPORT web

 4月12〜14日、スペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットで行われた2024年ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ第1戦バルセロナ4時間レースに、TOYOTA GAZOO Racing WECチャレンジプログラムのドライバーである宮田莉朋が出場、デビュー戦で優勝を果たした。


 昨年、国内の全日本スーパーフォーミュラ選手権とスーパーGT GT500クラスでダブルチャンピオンを獲得した宮田。今年は世界に活動の舞台を移し、FIA F2選手権をすでに3戦戦っているが、もうひとつの参戦シリーズ、ELMSもいよいよ開幕を迎えることとなった。


 ELMSはその名のとおりヨーロッパを舞台とする全6戦のシリーズで、成績上位チームには翌年のル・マン24時間レースへの出場権が与えられる。クラス構成はLMP2、LMP2プロ/アマ、LMP3、LMGT3の4クラス。宮田はLMP2クラスに、スイスのチームであるクール・レーシングから、ロレンツォ・フルクサ、マルテ・ヤコブセンとともに37号車オレカ07・ギブソンで出場する。


 13日の予選では、37号車のアタックを宮田が担当。セッション前半に記録したタイムが抹消され、一時最後尾に落ちるなど僅差での激しい予選アタック合戦の中、終盤落ち着いてタイムを縮めていき、チェッカーラップでは5番手に浮上。チームメイトの47号車とは0.013秒差という好タイムで、デビュー戦での予選アタック担当という大役を果たした。


「初めての予選でしたが、チームメイトと差が少ない中で5位でしたし、明日のレースは長いので、良い位置からスタートできるかなと思います」と予選を終えた宮田。「今日は開幕戦ということで、かなりお客さんも入っていて、僕にもサインを求めてくださったり、写真を撮ってほしいとお願いされたりと、ヨーロッパでもファンがいるということをこちらでも感じられてすごく嬉しい」と、友好的なパドックの雰囲気も感じられたELMSデビュー戦となったようだ。


 14日の決勝は、午前11時半からの4時間耐久。LMP2クラスでは、3名のドライバーがそれぞれ最低1時間はドライブすることが義務づけられている。


 37号車はフルクサがスタートを担当。フルクサは5番手グリッドから好ダッシュを決めて2番手へと一気に順位を上げると、フルコースイエローからの再スタートで首位を奪う。


 フルクサは1時間10分ほどのスティントを担当し、首位のまま宮田へとドライバーチェンジ。他のチームとはやや異なる戦略を採った37号車は、変則的な2スティントで合計1時間18分を走行した。ピット及びタイヤ戦略の違いもあり、担当スティントの終盤にライバルの先行を許したものの、ヤコブセンへとドライバー交代を行って全車がピットを終えた際には逆転に成功、首位へと復帰を果たした。


 その後、ヤコブセンは後続との差を保ち、最後は16秒差でトップチェッカーを受け、宮田はデビュー戦での初優勝を果たすこととなった。


「ELMS開幕戦、優勝することができました。まずはロレンツォのスタートが素晴らしく、第1スティントからトップに躍り出ることができて、僕のスティントは、周りのストラテジーと異なった作戦もあり、厳しいスティントだったのですが、自分の中でしっかりチームの戦略に従って最後のマルテ(ヤコブセン)につなげました」とレース後の宮田はコメントしている。


「結果的に優勝できましたし、チームの素晴らしい戦略と、素晴らしい走りをしたチームメイトに感謝しています。たくさんの応援、ありがとうございました。また、サーキットでもたくさんのファンの方がいて、とても嬉しかったです。次戦のポールリカールも優勝目指して頑張ります。応援ありがとうございました」




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