ドルトムント、10人のシュトゥットガルトに3失点喫し痛恨ドロー…遠藤航はフル出場
2023年4月16日（日）1時3分 サッカーキング
シュトゥットガルトとドルトムントの一戦は3－3のドロー [写真]=Getty Images
前節はボーフムとの接戦を制し、リーグ戦6試合ぶりの白星を飾った暫定17位シュトゥットガルトが、首位バイエルンを「2」ポイント差で追う2位ドルトムントをホームに迎えての一戦。前者は2部降格圏からの脱出、そして後者はタイトル争いのライバルにプレッシャーをかけるため、共に勝ち点「3」が欲しい一戦だ。
シュトゥットガルトは日本代表MF遠藤航がキャプテンマークを巻きリーグ戦13試合連続のスタメン出場。同MF原口元気はベンチからのスタートとなっている。また、前節に今シーズンのリーグ戦初ゴールを記録した同DF伊藤洋輝はメンバー外となった。対するドルトムントは、ジュード・ベリンガムやユリアン・ブラント、セバスティアン・ハラーら主力が順当にスタメン入りしている。
試合は序盤から激しい競り合いが多く見られる展開に。最初のチャンスは5分のシュトゥットガルト。左サイドを崩すとボックス内のヨシュア・バクノマンにボールが渡ったが、シュートは大きく枠の上へ。対するドルトムントは10分、ボックス内でボールを引き出したハラーが至近距離から右足でシュート。続けてこぼれ球を拾ったブラントがミドルシュートを放ったが、どちらも相手GKに防がれた。
26分、試合の均衡が破れる。敵陣右サイド深くに抜け出したドニエル・マレンが巧みなボディーフェイクで対峙したDFを翻弄し、ボックス内にグラウンダーのクロスを送る。絶妙なタイミングでニアサイドに走り込んだハラーが右足で豪快にゴール上へ突き刺しネットを揺らした。ハラーの今シーズン4ゴール目でドルトムントが先制に成功する。
28分にはカウンターからシュトゥットガルトに決定機が訪れるも、セール・ギラシのシュートはドルトムントのGKグレゴール・クベルが好セーブ。直後にはボックス手前でこぼれ球を拾った遠藤がミドルシュートを放つも、ボールは枠の上へ外れた。33分、ボックス手前左でボールをキープしたマレンがドリブルでボックス内に侵入。DFに囲まれながらも右足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール右下隅に突き刺さり、ドルトムントがリードを広げた。
39分、マレンの突破を止めにかかったコンスタンティノス・マヴロパノスが後方から倒してしまい、この日2枚目のイエローカードで退場に。ホームチームは残り時間を10人で戦うことを余儀なくされた。その後のドルトムントが終始主導権を握ったまま、前半は0−2で終了した。
後半もドルトムントがゲームを優位に進める。49分にはボックス内右に抜け出したベリンガムの右足シュートがクロスバーを直撃。51分にはカウンターからチャンス。自陣からドリブルで持ち運んだカリム・アデイェミがボックス内に侵入し、折り返しを受けたラファエル・ゲレイロがシュートを放ったが、DFの身体を張ったブロックに阻まれ、追加点とはならなかった。
シュトゥットガルトは52分にギラシが味方のスルーパスに抜け出し、巧みなループシュートでネットを揺らしたが、オフサイドの判定でゴールは認められず。その後は数的優位のドルトムントがやや押し気味し試合を進める。ボックス内でのシュートチャンスを迎えるも、フィニッシュの精度を欠き追加点を奪うことができず。77分にはマルコ・ロイスの直接FKがクロスバーを直撃した。
77分、途中出場のタンギー・クリバリがドリブルでボックス内に侵入し、カットインから右足を振り抜くと、DFに当たったボールがゴールに吸い込まれシュトゥットガルトが点差を一点に縮めた。さらに84分、左CKから最後はバクノマンが押し込み一気に試合を振り出しに戻した。
追いつかれたドルトムントは90＋2分、人数をかけた攻撃で敵陣左サイドを崩すと、ボックス内のこぼれ球を最後はジョバンニ・レイナが押し込み勝ち越しに成功する。このまま試合終了かと思われた90＋7分、右からのクロスをボックス中央で収めたサイラス・カトンパ・ムブンパが落ち着いてゴール右下隅に流し込みネットを揺らした。
試合はこのまま3−3で終了。10人で3ゴールを奪ったシュトゥットガルトが土壇場でドローに持ち込んだ。ドルトムントは優勝争いに向けて痛すぎる結果となった。なお、遠藤はフル出場、ベンチ入りした原口に出番はなかった。次節、シュトゥットガルトは21日にアウェイでアウクスブルクと、ドルトムントは22日にホームでフランクフルトと対戦する。
【スコア】
シュトゥットガルト 3−3 ドルトムント
【得点者】
0−1 26分 セバスティアン・ハラー（ドルトムント）
0−2 33分 ドニエル・マレン（ドルトムント）
1−2 77分 タンギー・クリバリ（シュトゥットガルト）
2−2 84分 ヨシュア・バクノマン（シュトゥットガルト）
3−2 90＋2分 ジョバンニ・レイナ（ドルトムント）
3−3 90＋7分 サイラス・カトンパ・ムブンパ（シュトゥットガルト）
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