「最大の障害をクリアした」大谷翔平を悩ませた賭博スキャンダルの“沈静化”に米メディアも安堵 ベッツらとのMVP争いにも言及

2024年4月17日(水)19時0分 ココカラネクスト

ようやく野球に集中できる環境を手にした大谷。これからさらに状態は上がってくるはずだ(C)Getty Images

 ドジャースの大谷翔平は現地時間4月16日(日本時間17日)に行われた、ナショナルズ戦に「2番・DH」で先発出場。第1打席からレフトへのシングルヒットを放ち、第5打席目にも内野安打で出塁するなど5打数2安打で、4試合ぶりのマルチ安打を記録した。試合はドジャースが6-2で勝利している。

【動画】MLB公式もクローズアップ! 大谷の妻・真美子さんのガッツポーズシーン

 ホームランこそここ4試合止っているものの、3試合連続ヒットもマークし、これで大谷の打率は.341へアップ。チーム内でもトップクラスの数字に好調ぶりが表れていると言えるだろう。

 新天地でのシーズンがスタートし、ここまでのおよそ4週間を振り返ると、グラウンド上でのプレー以外の話題でも「オオタニ」の名前はメディアを賑わせた。最たるものが、元通訳の水原一平容疑者の違法賭博をめぐるスキャンダル、大谷の銀行口座から不正に巨額の資金が送金されていたトラブルだ。

 開幕直後から、まさに予想を超えた事態に見舞われたものの、今月11日に米捜査当局が、大谷は事件の「被害者」であるとする捜査結果を発表。大谷本人は「一区切り」をつけることとなり、チームメイト、球団関係者の安堵の声なども伝えられた。

 また、ここからの試合で、プレーに専念する大谷の姿が見られることに、米国内メディアからも大きな期待が寄せられている。

 スポーツサイト『EssentiallySports』では、開幕からの騒動から大谷が「解放された」と報じており、今後の打撃向上への見通しなどを綴っている。

 4月17日配信となったトピックは、打者専念となる今季の大谷の3度目のMVPの可能性を論じる内容となっており、同メディアは、「日本のスターが、UCLの修復手術から回復中にMVPを獲得するのは難しいだろう」と受賞は困難と主張。さらに「チームメイトのムーキー・ベッツがロナルド・アクーニャJr.と並んで有力視されている」と強力なライバルの存在も、その理由に挙げた。

 その一方で、「MVP投票では(大谷が)上位に食い込むかもしれない。やや出遅れた彼のシーズンがどのように展開するかは興味深い。この7億ドルのスラッガーは、最近、オフフィールドでの最大の障害もクリアした」として、元通訳のスキャンダルにも言及。

 また他にも、「7億ドルのスターは、ドジャース初本塁打をキャッチしたファンとの事件にも間接的に巻き込まれた。しかし、オオタニはドジャースの過ちを正し、ファンに埋め合わせをした」と指摘。今季第1号のホームランボールをめぐり、球団側の対応が物議を醸したトラブルも振り返っている。

 同メディアは、「野球だけに集中でき、良いリズムを取り戻しつつある今、ドジャースのスターは最高のパフォーマンスを見せるだろう」として、大谷のここからの活躍に期待を込めた。

 打者としての成績やMVPの行方はもちろん、今後は投球再開に向けた動きにも話題は広がっていくはずだ。野球に集中する大谷の姿が、引き続きファンを熱狂させることは間違いないだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「大谷翔平」をもっと詳しく

「大谷翔平」のニュース

「大谷翔平」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ