U-23日本は要警戒!韓国のエムバペ 元韓国代表FWが語る注目選手 22日は運命の日韓戦

2024年4月20日(土)5時30分 スポーツニッポン

 パリ五輪最終予選を兼ねたU—23アジア杯カタール大会に出場中のU—23日本代表は22日、1次リーグB組第3戦で韓国と激突する。注目の日韓対決に向けて、かつて横浜FC、新潟、大宮でもプレーし、現在は選手のエージェントとして活躍する元韓国代表FWチョヨンチョル氏(34)が本紙の取材に応じ、試合の展望や自国の注目選手などについて語った。(取材・構成 垣内 一之)

 「(韓国)国内での注目はやっぱり違うし、子供の時から日本との試合になったら燃えてくる。五輪出場が懸かった大事な試合となったらなおさら。さらにモチベーションが上がると思います」

 A代表で“韓日戦”出場の経験があるチョヨンチョル氏にとっても、ライバル対決の重要性は身に染みて感じている。

 選手たちにとってはさらに負けられない理由もある。

 「本大会では銅メダル以上で選手たちは徴兵免除となる。だから気合は違うし、最近サッカー人気も上がっているのでみんな期待している」

 サッカーが23歳以下の年齢制限が設けられた92年バルセロナ五輪から全8大会に出場する韓国代表にとって、五輪はその後のキャリアに大きく影響する徴兵免除の“栄誉”は無論、大きな糧となっているようだ。

 現U—23代表はかつて柏、C大阪でもプレーした黄善洪(ファン・ソンホン)氏(55)がA代表を兼任する形で指揮している。

 「パスを回しながら、前にスペースが空いたら、なるべく速く攻撃するサッカー。メンバーもそういう特徴のある選手が多い」

 日本同様、所属クラブとの調整が付かずに招集できなかった海外組もいるが、他にも期待の若手が多いとチョヨンチョル氏は強調する。

 中でも期待するのが、イングランド・プレミアリーグのウルバーハンプトンに所属した経験もあり、現在は米MLSミネソタでプレーするFWジョン・サンビンだ。

 「スピードがあってドリブルが得意。得点力もある。若いときには“韓国のエムバペ”と呼ばれていた、攻撃の鍵を握る選手」

 その他には、韓国2部富川で活躍する1メートル85の長身FWアン・ジェジュン(23)、「左利きでキック力がある」というボランチのキム・ミンウ(22=ドイツ2部デュッセルドルフ)、左サイドバックのチョ・ヒョンテク(22=金泉尚武)も注目とチョヨンチョル氏。日韓戦は現地で視察する予定で「試合前に1次リーグ突破が決まっていても、勝ち上がったらまた当たると思うので、お互い手を抜けない試合になると思う。凄く楽しみにしている」と期待した。

 ◇チョヨンチョル 1989年5月31日生まれ、韓国出身の34歳。高校卒業後の07年6月に、Kリーグを経ずに横浜FC入り。その年にJ1デビューし、09年に新潟に移籍。12年に大宮(当時J1)に加入しその後はカタール、蔚山(韓国)を経て19年に新潟に復帰し、JFL栃木シティに所属した22年に現役引退。韓国代表はU—17世代から各年代で選出され、08年北京五輪出場。国際Aマッチは11試合1得点。1メートル81、75キロ。

スポーツニッポン

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