ナ・リーグ覇者のダイヤモンドバックスがケガ人続出で勝率5割以下、200イニング右腕ケリーも登板回避

2024年4月22日(月)9時20分 スポーツニッポン

 ドジャースのライバルで、前年度ナ・リーグ覇者のダイヤモンドバックスが故障者続出に苦しんでいる。

 昨季30試合に先発し、2年連続の3度目の2桁勝利となる12勝を挙げたメリル・ケリー投手は、今季も2勝、防御率2・19と好調だったが、20日(日本時間21日)オラクル・パークの外野でキャッチボールをしていて肩に違和感を覚えた。翌21日(同22日)のジャイアンツ戦に先発予定だったが回避し、地元フェニックスに戻り、22日にチームドクターの診断を受ける予定だ。大リーグ公式サイトが報じている。ケリーは「今のところわかっているのは、軽いテレスメジャー筋の損傷だということ」と説明。テレスメジャー筋は肩甲骨の下部から上腕骨の内側に伸びる筋肉で、肩関節の動きを補助し、肩の外部回旋を行うのに役立つ。

 ケリーの離脱は、この1カ月間にダイヤモンドバックスに起きた一連の故障の最新のもの。キャンプ終盤、昨季タイガースで13勝をマークした先発左腕のエデュアルド・ロドリゲスが腱板筋を損傷。クローザーのポール・シーウォルドも腹斜筋の損傷で負傷者リスト入りした。

 シーズン開幕後も遊撃手のヘラルド・ペルドモが右膝の半月板を損傷、外野手のアレク・トーマスも左太もも裏の負傷で離脱。これだけでは終わらない。18日のジャイアンツ戦で、ライアン・ネルソン投手が打球を右肘に受け、IL(負傷者リスト)に入った。「なぜこんなことが起こっているのか、発生率の高さについて説明することはできない」とトーリー・ロブロ監督。「珍しいことだけど、私たちは前に進んで行くいくだけ」と話した。

 35歳のケリーは長いイニングを投げ続けている。22年は投球回が200イニングを超え、23年も公式戦とポストシーズンを合わせて200イニングを超えた。負担を考慮し、球団は今春、ケリーに対してスロー調整を指示、オープン戦の初登板は3月8日だった。

 それでも故障を防ぎきることはできなかった。ケリーは「これまで長く投げてきたけど、幸運にも腕の筋肉に問題を抱えることなくここまで来た、でもこのリーグのほとんどの選手がキャリアの中で何らかのケガを経験している。私もケガに対処しなければならない時期が来たようです」とコメントしている。

 ダイヤモンドバックスは、21日はジャイアンツに5−3と競り勝ったが、ここまで11勝12敗で勝率5割以下。打線は好調で1番を打つケテル・マルテがOPS(出塁率+長打率)・941、5本塁打、3番ルルデス・グリエルが5本塁打、21打点、4番ジョク・ピダーソンがOPS・969だ。昨季の新人王コービン・キャロルは打率・216と不振だが、それでも131得点は30球団でトップ。しかし大勢のケガ人が戻ってこないことにはドジャースと競り合ってはいけない。

スポーツニッポン

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