マンUの右SB、FA杯ブライトン戦で圧巻のスタッツを記録…OBも絶賛「三笘に足かせをつけた」

2023年4月24日(月)18時57分 サッカーキング

ワン・ビッサカ(左)とマッチアップした三笘薫(右) [写真]=Getty Images

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 FAカップ・準決勝が23日に行われ、マンチェスター・UがPK戦の末にブライトンを下し、決勝戦進出を決めた。同試合でブライトンの日本代表MF三笘薫とマッチアップしたマンチェスター・Uのイギリス人DFアーロン・ワン・ビッサカの“驚異的”なスタッツが話題となっている。

 試合は拮抗した展開に。マンチェスター・Uの元スペイン代表GKダビド・デ・ヘア、ブライトンの同代表GKロベルト・サンチェスの好セーブも光り、両チーム譲らぬまま120分間が終了。勝負の行方はPK戦に委ねられることとなった。両チーム6人が成功して迎えた先攻ブライトンの7人目、イギリス人MFソリー・マーチのキックは無常にもクロスバーの上へ。一方の後攻マンチェスター・Uは、スウェーデン代表DFヴィクトル・リンデロフがゴール右上に叩き込み、試合はタイムアップ。マンチェスター・Uがマンチェスター・Cの待つ決勝戦へ、5シーズンぶりに駒を進めていた。

 この試合、右サイドバックとして延長前半戦までプレーしたワン・ビッサカのスタッツに注目が集まっている。イギリスメディア『Squawka』によると、地上でのデュエルは6戦6勝、2度のタックルも成功させており、ファウルは1度もなかったとのこと。さらに、ボールを持っては4度のドリブル突破を成功させており、これらすべての勝率・成功率は100%を記録していることとなる。ドリブル突破を許したシーンは1度もなく、7度のボール回収も成功。対峙した三笘にとっては、まさに“難敵”となる存在だった。

 もっとも、『Squawka』が紹介したデータによると、ワン・ビッサカが輝いているのはこの試合に限った話ではない。前所属クラブのクリスタル・パレスでトップチームデビューを飾った2017−18シーズン以降、ワン・ビッサカは571回のタックルを試みているが、成功数は449回だという。その中でファウルとなってしまったのは66回、ドリブルで抜き去られた回数は56回。成功率78.6%は、同シーズン以降の欧州5大リーグにおいて100回以上のタックル数を記録した選手の中で最も高い数値となっているようだ。

 昨季はベンチを温める試合も少なくはなく、今季開幕前にはエリック・テン・ハフ監督の“構想外”とも報じられていたワン・ビッサカ。移籍も報じられたが最終的にはマンチェスター・Uに残留することとなると、FIFAワールドカップカタール2022による中断期間明けから徐々に出場機会を確保。ポルトガル代表DFディオゴ・ダロトと定位置を争いながら、ここまで公式戦26試合のピッチに立っている。

 そんなワン・ビッサカを、かつてマンチェスター・Uで活躍した元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏も絶賛。自身のYouTubeチャンネル『FIVE』にて「私にとって、この試合で最も傑出していた選手はワン・ビッサカだった」と話した後、対峙した三笘の名前にも触れながらその理由を説明した。

「三笘は私にとって今季最大の発見だった。対戦したほとんどすべてのチームに脅威を与えている。だが、公平に見てもワン・ビッサカはその守備で三笘のプレーを制限していた。まるで足かせをつけるようにね。ワン・ビッサカの1対1での守備力の高さは周知の事実だが、今日もまた、彼は調子の良いトップクラスの選手を抑えられることを証明してみせた。1対1の対応において、彼は誰よりも優れている」


【動画】ワン・ビッサカと三笘のバトル

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