テーマは“最終日”のリベンジ 2位発進のルーキー・稲垣那奈子が描く青写真

2024年4月25日(木)18時19分 ALBA Net

プロ初Vへ好スタートを切った稲垣那奈子(写真はフジサンケイレディス)(撮影:鈴木祥)

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<大王海運レディス 初日◇25日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6540ヤード・パー72>

6バーディ・ボギーなしの「66」で回ったプロ1年目の稲垣那奈子が首位と1打差の2位と好スタートを切った。圧巻だったのはピン左5メートルを沈めた8番パー3からの4連続バーディ。9番パー5はバンカーから残り80ヤードの3打目を50センチにつけ、10番パー4はグリーンエッジから8ヤードをチップイン。11番パー5は2打目をピンまで11ヤードのグリーン手前エッジまで運んで楽々とスコアを伸ばした。


「4連続でしたっけ。あんまり覚えていないんです。前半はドライバーの調子が今ひとつで気持ちが悪く、抑え気味に振っていました。でも、インに入って思い切って振るようにしたら、すごくいい球が出るようになった。やっぱり思い切り振ると真っすぐと飛ぶんですね」

昨年11月のプロテストに2度目の挑戦で合格。ゴルフ界では少数派の早大卒のプロとなった。ここまでレギュラーツアー、ステップ・アップ・ツアーともに2試合ずつ出場し、この日の「66」はプロ転向後の自己ベスト。2週前の「フンドーキンレディース」は12位タイ、前週のレギュラーツアー「フジサンケイレディス」では29位タイに入る原動力となったショットは引き続き好調だ。ルーキーイヤーとしてはまずまずの滑り出し。だが、もろ手を挙げて喜んでいるわけではない。

「最終日ですね。別に緊張しているわけじゃないし、前日までとメンタルも含めて同じ。でも、自分では気がつかないところで力んでいたのかな」

「フンドーキン」は首位タイから出て、「76」をたたいた。「フジサンケイ」は初日、2日目とV圏内の6位をキープしたが、3オーバーの「74」で大きく後退した。マンデートーナメント(主催者推薦選考会)を突破したレギュラーツアーで「上位を戦えて自信になった」と手ごたえは得たが、悔いの残る最終日になった。だから、今週のテーマは最終日。「どうにかしてアンダーパーで回りたいんです。もちろんできるなら優勝したい」。リベンジの最終日を見据えての第2ラウンド。「トップと1、2打差以内で」と頭の中にはプロ初Vへの青写真も出来上がっている。(文・臼杵孝志)


<ゴルフ情報ALBA Net>

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