再び2位浮上 連敗は止まったが…急失速の中日に球界OBから提言 「岡林を6番で使うなら―」

2024年4月25日(木)12時36分 ココカラネクスト

岡林はチームが誇る安打製造機として知られる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 中日は4月24日に行われた巨人戦(東京ドーム)に3−2と勝利し、連敗は5でストップ。再び2位に浮上した。

 先発の涌井秀章は6回5安打2失点と粘投。初回にチーム24イニングぶりの得点となる1号2ランをオルランド・カリステが放つなど、全員野球で勝利をもぎ取った。

【中日】5連敗で3位転落…『岡林6番に使うならスタメンから外した方がいい』ビシエド•福永を一軍に上げるべき︎開幕から好調だった中日に何が起きたのか︎高木豊が解説します

 一時は単独首位と好調をキープしていたチームが先の阪神3連戦ではわずか2得点、この日も相手ミスから決勝点を得られたが、打線ではやや心配な状態が続いている。

 中日の現在のチーム状況に関しては球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は4月24日に自身のYouTubeチャンネルに「5連敗で3位転落…『岡林6番に使うならスタメンから外したほうがいい』ビシエド・福永を一軍に上げるべき!?開幕から好調だった中日に何が起きたか!?高木豊が解説します!!」と題した動画を更新。現在のチーム状況に関して独自の視点から語っている。

 打線で目を向けたのは開幕を故障で出遅れ、先の阪神戦からチームに合流した岡林勇希だった。

 合流以来、最近は「6番」を任されることが多い岡林に関して高木氏は「岡林を6番で使うなら使わないほうが俺はいいと思う」と直言。

 理由としては「1、2番(タイプ)の選手だから、6番に使って状態を見ているようであれば、状態を上げるまで待ったほうがいい気がするな」と見解を語った。

 オープン戦期間中に右肩炎症を発症、開幕には間に合わず、外野守備につき始めたのも16日の試合からと、やや急ピッチで調整が進められた岡林に関しては24日の試合でもニゴロ、一ゴロ、ニゴロ、左飛と4打数無安打に終わった。19日の1軍合流後の5試合で放った安打はわずか2本、打率は「・111」と精彩を欠いている。ここにきてチームは開幕から3番を務め攻守で奮闘した高橋周平を故障で欠くなど、テコ入れが必要な面もあったが、昇格は”時期尚早”だったと指摘する。

 岡林は昨年も163安打を記録、最多安打争いでは牧秀悟(DeNA)、中野拓夢(阪神)にわずか1本及ばずも、球界を代表する安打製造機でもある。チームの窮状に頼りたくなる気持ちも理解するが、見込みで上げても本人をあせらせるなど、悪循環も生じかねないとあって、首脳陣に慎重な起用を求める。一方打線はどうするかといえば、「大島もいるし、今まではそれでやっていた」と現在は代打起用が続いているベテランの大島洋平のスタメン起用も視野に入れるなど含め、4月とあって「バタバタする必要はないと思う」と助言する場面も。

 また最近ではファームでかつて4番を務めたダヤン・ビシエドが好調なこともあり待望論も出ている。この点に関しても「流れを変えるためにも実績はあるし、雰囲気を変えるためにもそういうことやってもいいだろう」と昇格も一つの案としてありだとした。

 いずれにせよ「長い目で見たときにこういう時期は必ず来るから」と落ち着いて戦うことを求めた高木氏。最後には「今年の中日は強い!信じて疑わない。それが1番大事」と開幕前から今季の上位浮上を予想していたとあって、チームの背中を押すことも忘れなかった。

 開幕から快進撃を続けてきたチームもここで一休止。長いシーズン、ほころびを修正しながら前へ進んでいきたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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