雨中の逆転劇 阪神・岡田監督が選ぶMVPは... 2度の押し出しで先制&逆転成功
2024年4月25日(木)5時15分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 阪神5ー3DeNA(2024年4月24日 横浜)
阪神の勝利を決めたのは、ノイジーの選球眼だった。3—3の9回無死満塁。5番手・徳山からストレートの四球を選んで逆転に成功した。0—0の5回2死満塁の場面でも、押し出し四球を選んで先制点を奪っていた。試合前時点で得点圏打率は.000(12打数0安打)という内容だが、安打という形ではなくとも、チームに貢献してみせた。
「チャンスをつくれても、終盤まで得点ができていなかった。いいところで、チームのために自分のできることをやりたかった」
岡田監督も、ノイジーの“目力″を称えた。「そらノイジーやろ」。指揮官はこの夜のMVPに助っ人を指名。阪神選手のゲーム2度の押し出しは実に10年ぶりだった。
その逆転撃の口火を切ったのは代打・糸原だった。打者10人の攻撃。相手守護神・山崎の高め直球を逆らわずに左前に運んだ。「とにかく塁に出ることを考えた。先頭でヒットという形になって良かった」。頼れる仕事人の巧打も光った。まさに伏兵も含めた一丸の猛攻が勝利に結びついた。(松本 航亮)
○…ノイジー(神)が5回と9回の2度、押し出し四球を選んだ。阪神選手のゲーム2度の押し出しは、14年5月17日のDeNA戦(甲子園)で鶴岡一成が4回死球と5回四球の2打席連続で記録して以来10年ぶり。