韓国、五輪連続出場は9大会でストップ　躍進インドネシアが激闘の末にPK制してU23アジア杯4強

　AFC U23アジアカップ カタール2024の準々決勝が25日に行われ、U−23韓国代表とU−23インドネシア代表が対戦した。

　日本を抑えてグループB首位通過を果たした韓国。インドネシアはヨルダンやオーストラリアを抑え、グループAをカタールに次ぐ2位で通過しての対戦となった。

　韓国は7分、左FKの流れからこぼれ球をイ・カンヒが強烈なミドルシュートで蹴り込んだが、直前にオフサイドがあってノーゴール。一方のインドネシアは15分、ディフェンスラインから丁寧につなぎつつ、左サイドを縦にパスを交換しながら前進。味方のロングシュートが相手DFに当たったこぼれを拾ったラファエル・ストライクが鮮やかな右足ミドルシュートをゴール右上隅に決めて、先制に成功した。

　先行された韓国は45分、右サイドからのクロスをオム・チソンがヘディングで折り返すと、相手に当たってオウンゴールを誘発して同点に。1−1で後半に向かうかと思われたが、前半アディショナルタイムの45＋3分、インドネシアは自陣からイヴァル・ジェンナーがロングボールをゴール前に送ると、ストライクが巧みに相手DFの背後を取って、そのままゴールに流し込んで、リードを得て前半を終える。

　韓国は今大会3得点を挙げているイ・ヨンジュンを後半からピッチに送り出すが、70分に相手を踏みつけてレッドカードを受けて一発退場に。1点ビハインドの中、一人少ない状況となってしまう。韓国はオリンピック9大会連続出場の記録が途切れるかに思われたが、84分に同点とする。インドネシアのCKの流れから一気にカウンターに持ち込むと、ジョン・サンビンが最後は決めて2−2とした。韓国は後半終了間際にファン・ソンホン監督が抗議によって退席処分となってしまうが、同点のまま延長戦に突入することとなった。

　延長戦は数的優位のインドネシアがやや優位に進めるが、両チームともにネットは揺らせず。PK戦に突入となった。先攻の韓国は5人全員が成功したが、インドネシア5人目ジャスティン・ハブナーのシュートはGKベク・ジョンボムがストップ。勝負あったと思われたが、VARチェックの末に蹴り直しに。ハブナーはこれを決めると、PK戦も延長に入る。PK延長でもなかなか決着がつかず、キッカーも一巡した後の12巡目、韓国のイ・カンヒのシュートをインドネシアGKエルナンド・アリがストップして決着となり、2−2（PK 11-10）でインドネシアが勝利した。

　勝利したインドネシアは、29日の準決勝でU−23ウズベキスタン代表とU−23サウジアラビア代表の勝者と対戦する。

【スコア】
U−23韓国代表　2−2（PK：10−11）　U−23インドネシア代表

【得点者】
0−1　15分　ラファエル・ストライク（インドネシア）
1−1　45分　オウンゴール（コマン・トゥグ／韓国）
1−2　45+3分　ラファエル・ストライク（インドネシア）
2−2　84分　ジョン・サンビン（韓国）