西武・おかわり 史上初40代5戦連続二塁打が先制V打!連敗脱出導いた

2024年4月26日(金)5時30分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ 西武3−1オリックス(2024年4月25日 京セラD)

 また二塁ベース上でほほ笑んだ。西武の40歳・中村剛が、代名詞の本塁打ではなく決勝打となる二塁打でチームの連敗を4で止めた。初回1死二塁。カスティーヨのチェンジアップを捉え、三塁線を破る適時二塁打。「ランナーを還せて良かった」とチームに4試合ぶりにもたらした先制点は、そのまま決勝打になった。これで19日の楽天戦から5試合連続の二塁打。40代での達成はプロ野球史上初の快挙だ。

 現役最多通算473本塁打。誰もが知る長打力の一方、体重102キロでも走塁センスはチームメートが認める高さだ。源田が「中村さんの走塁センスは半端じゃない」と舌を巻くほど、打球判断やベースランニングは一流。加速力も随一で、何度も二塁ベースを陥れてきた。

 

海の向こうではこの日、ドジャース・大谷が1試合3二塁打して全米を沸かせた。日本では「おかわり君」が連日の二塁打で通算349二塁打。同い年の栗山に次ぐ、球団史上2人目の通算350二塁打に王手をかけたが「二塁打よりもホームランが打ちたいので」と生粋のアーチストとしてのこだわりは曲げない。それでも強く速い打球を放ってきたからこそ、積み上がった記録に「二塁打も狙って打てるものでもない。たまたま外野の間を抜けるしかないので。でも、打ち損じではないけどね」と笑った。

 

 苦しい状況でチームを救う一打。中村剛もカルビーのプロ野球チップスで、キラキラ模様がないカードがあった一人だった。「後でカルビーに電話しておきます」とおどけた中村剛。チームは最下位と苦しむが、巻き返しに向けて打線を引っ張るプロ23年目の大きな背中の輝きは、全く色あせていない。(福井 亮太)

 ≪プロ野球記録は7試合連続≫40歳の中村剛(西)が19日の楽天戦から自己最長となる5試合連続二塁打。40歳代で5試合以上続けたのは中村剛が初めて。チームでは08年G・G・佐藤の6試合連続が最長で、あす27日のソフトバンク戦で球団記録に挑戦する。通算では349二塁打となり、史上47人目の350二塁打に王手をかけた。なお、連続試合二塁打のプロ野球記録は09年金子誠(日)、21年近藤(日=現ソ)の7試合連続。

スポーツニッポン

「西武」をもっと詳しく

「西武」のニュース

「西武」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ