“熊本の後輩”が発奮材料 奥山純菜は初Vへ「自爆しないように」

2024年4月27日(土)8時0分 ALBA Net

奥山純菜が3差逆転へ。いまをときめく後輩に吉報を届けたい(撮影:GettyImages)

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<大王海運レディス 2日目◇26日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6540ヤード・パー72>

連日「68」を並べたプロ2年目の奥山純菜が7位から3位に浮上した。スコアが最初に動いたのは3パットした4番のボギーだったが、そこから6バーディーの猛チャージ。グリーン手前のバンカーからピンそば2メートルに寄せた5番パー5のバウンスバックで波に乗った。


「入れたいパットが決まってくれた。4番の3パットと、最後18番のボギー以外は良かったと思います」

最終日は初優勝を目指して首位と3打差から出る。逆転に向けて気合十分のはずだが、自分を戒めるように発する言葉は控えめだった。「目標は優勝です。でも“優勝したい”と思う気持ちが強すぎると空回りしてしまう。パーオンして、ダブルボギーを打たないゴルフを心がけたい。冷静にできたら、(優勝に)近づけるかなと思います」。

1学年上のいとこで、ひと足早くプロになった奥山友梨の影響で8歳からゴルフを始めた。プロテストは4度目の挑戦だった2022年に合格。1年目だった昨季は「ちゅーピーレディース」で最終日を首位から出て、4位に終わった。初日首位だった「山口周南レディース」は2日目以降にスコアを伸ばせずに5位でフィニッシュ。「最終日最終組も何度か経験して、正直勝てると思った試合もあった。でも自爆して優勝が遠のいていった。今度も意識するとは思うけど、これまでの経験を生かしていきたい」。アクセルを踏みつつ、ブレーキもかける最終日。自分の気持ちをコントロールすることに腐心する。

“ゴルフ大国”とも呼ばれる熊本出身で、熊本国府高の2年後輩には竹田麗央がいる。竹田は地元開催だったレギュラーツアー「KKT杯バンテリンレディス」でツアー初優勝を果たした。奥山もその試合に出場して48位。「陰で祝福していました。すごいですよね。いい刺激をもらいました」。後輩は翌週の「フジサンケイレディス」も制し、史上4人目の初Vからの2週連続優勝を達成。先輩も負けてはいられない。(文・臼杵孝志)


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