帰ってきたエース!ヤクルト・ライアンが7回2失点 1カ月遅れの快幕1勝

2024年4月27日(土)5時30分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ ヤクルト8−2阪神(2024年4月26日 甲子園)

 「燕のライアン」がパワーアップして帰ってきた。右肘痛からの復帰登板となったヤクルト・小川。ブランクも緊張も感じない。感じさせたのはエースの風格だった。

 「入りから飛ばしていけたのでリズムができた」と、初回の3者凡退で完全にペースをつかんだ。3回まで完全投球。4回に森下にソロを浴び、5回は3安打で1点を失うも「コントロールの出し入れと緩急も使えた。自分らしさを出せた」と流れを渡さなかった。7回5安打2失点。完全復活を告げる見事な今季初勝利だった。

 2月のキャンプまでは4年連続となる開幕投手の最有力候補として順調に調整を続けたが、3月上旬に右肘痛を発症して離脱を強いられた。「焦る気持ちを抑えて。痛めた部位のトレーニングを増やした」。開幕には間に合わなかったが、復帰後のレベルアップを見据えて懸命にリハビリに励んだ。

 壁を乗り越えた分だけ強くなる。6年前もそうだった。17年10月に右肘疲労骨折の手術を受けた。翌18年は開幕に間に合わず1軍復帰は5月にずれ込んだが、6月は無傷の3勝で月間MVPを受賞した。「しっかりトレーニングをしたことで、復帰後にパフォーマンスが上がった」。投げられない時期は心身を成長させる時期と捉え、当時の“成功体験”を今回の離脱にも生かした。

 少し冷たい甲子園の浜風に吹かれながら、投げられることに感謝した。「1軍で戦えることはありがたいこと。チームに良い影響を与えていきたい」。チームを2連勝に導いたエースはクールに喜びをかみしめていた。(重光 晋太郎)

スポーツニッポン

「ヤクルト」をもっと詳しく

「ヤクルト」のニュース

「ヤクルト」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ