臼井麗香はトップで“シャフトクロス”なのに、なぜインサイドから下ろせるのか?【女子プロのドラテク】

2024年4月30日(火)8時0分 ALBA Net

臼井麗香のトップは、シャフトが飛球線よりも右を向くクロス(撮影:鈴木祥)

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2024年も盛り上がりをみせる国内女子ツアー。彼女たちのスイングには効率よく飛ばす要素が詰まっている。今回取り上げるのは、今年の「アクサレディス」で悲願のツアー初優勝を挙げた「レイチェル」こと臼井麗香。常にバーディを狙う攻撃的なスタイルを貫く“肉食系ゴルファー”のドライバースイングを、石井忍が解説する。




後方から見たとき、バックスイングではアドレス時のシャフトの角度よりもヘッドが外側にある状態で、トップまで運んでいます。このとき、シャフトが飛球線よりも右を向く“クロス”となりますが、手元よりも外の関係性を保って上げると、切り返したときにインサイドに倒れてくる。スイング改造前の石川遼プロもこういう感じでインから下ろしていましたね。

同じクロスでも、手を使ってヘッドをインサイドに上げていくクロスだと、ダウンスイングで体がかぶってアウトサイドから下りてきてしまいます。一方で、臼井プロのようにダウンスイングで振りたいプレーンよりも外側に上げると、切り返したときに受動的にインサイドにループしてくれます。トップの形だけ切り取って、一概にクロスがダメというわけではありません。


カット軌道になりやすい人は臼井プロのバックスイングを真似するといいと思います。クラブヘッドと手元の関係性を変えないように上げることが大事で、腕にボールを挟んだり、両ワキにヘッドカバーやタオルを挟んで、ハーフショットの練習をするのがオススメ。曲がりやすい人は胸の正面でクラブを扱うことを意識してみてください。

■臼井麗香
うすい・れいか/1998年生まれ、栃木県出身。ニックネームは「レイチェル」。プロ7年目の今年、「アクサレディス」でツアー初優勝を達成し、98年度生まれの“黄金世代”で14人目の優勝者に名を連ねた。

■石井忍
いしい・しのぶ/1974年生まれ。千葉県出身。98年にプロ転向し、かつてはツアープレーヤーとしてレギュラーツアーで戦っていた。現在は『エースゴルフクラブ』を主宰し、プロゴルファーやアマチュアの指導を行うほか、軽快なトークで解説者としても人気を博す。


◇ ◇ ◇

●平均250ヤードを超える飛距離を武器に「日本女子オープン」2勝を含む5勝を挙げている原英莉花。飛距離アップと前傾キープが期待できる“しゃがむ”動きを真似るには? 関連記事【世界基準の飛ばし屋・原英莉花は“シットダウン”でヘッドを走らせる!】をチェックしよう。


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