今季初優勝を飾ったメルセデスF1、フェラーリからの遅れを認めつつも次戦スペインGPに期待

2018年5月1日(火)8時0分 AUTOSPORT web

 アゼルバイジャンGPではメルセデスF1とルイス・ハミルトンがようやく今季初優勝を成し遂げたが、バルテリ・ボッタスはひどい不運に見舞われ、チェッカー2周前にリタイアを喫している。チームのトップであるトト・ウォルフは、この結果はほろ苦いものであったと語っている。


 レース終盤、最後のセーフティカーの後はフェラーリが背後から迫ってきてはいたものの、ボッタスがレースをリードしていた。このとき、チームは感情が高まった状態であったとウォルフは認めている。


「残酷なレース展開であり、おそらくはファンが見たいと思っていたグランプリというものは、まさにこういったものなのだろう。事態の急激な変化や転機が、すべての箇所にあった」とウォルフは話す。


「ガレージではチーム全体の感情が、まるでジェットコースターのようになっていた。ルイスが今季初優勝をもたらしてくれたことを本当に嬉しく思っているが、完璧なレースをしていたバルテリのことを思うと、同じくらい落胆してもいる」


「両者が表彰台に上がることが確実であるかのような状態から、突如として1ー2でフィニッシュできる可能性が浮上した。バルテリにパンクが起きて、その可能性が消え去る前まではね。それでもレースには勝てる状態だった」


レース展開そのものは、劇的な結末を除いては、おおよそ計画通りであったとウォルフは言う。メルセデスはボッタスをできるだけ長くコース上にとどまらせ、セーフティカーの導入にかけていた。


「戦略は試行錯誤で学ぶものだ。タイヤ次第で、どうなるかなんて分からないのだから」とウォルフはSky Sportsに語った。


「彼(ボッタスは)ただ速かった。最後までコース上にとどまることもできたし、通常通りの戦略でも勝てるチャンスは少しあった。なぜならセバスチャン(・ベッテル)との差は大きくなく、我々はどちらにしてもウルトラソフトで走っていた」


 当然ながらメルセデスは勝利のチャンスがあれば、それを手にするつもりでいる。しかし、チームは純粋なスピードの面でいまだフェラーリに遅れを取っており、まだ多くの仕事が残っているとウォルフは主張する。


 ただし次戦スペインGPの開催地であるバルセロナのカタロニア・サーキットは、メルセデスがプレシーズンテストで優位性を示した場でもあるため、高いパフォーマンスが期待される。


「だからといって、現状(フェラーリに対して)少々の遅れを取っているという事実に変わりはない。しかし、きっとルイスがメルボルンで逃した勝利を取り戻すだろうね」


「バルセロナは面白い場所だ。我々はあそこで最速だったのだから、そのペースがどこで失われてしまったのか、またはサーキットの特性によるものなのかが分かるだろう」


「ただ、どんな場所でも追いつけるように、我々にはまだやるべき仕事が間違いなく多くある。現状ではフェラーリが最速のマシンのようだからね」


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