ナポリ、33季ぶりスクデットは次節以降に持ち越し…サレルニターナは9戦負けなしに

2023年4月30日(日)23時58分 サッカーキング

ナポリはホームでサレルニターナとドロー [写真]=Getty Images

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 セリエA第32節が30日に行われ、ナポリとサレルニターナが対戦した。

 ナポリにとって歓喜の瞬間が刻一刻と近付いている。今季はセリエAで開幕から好調を維持し、現在は2位ラツィオに勝ち点差「17」を付けて首位を独走。そのラツィオが直前に行われた6位インテルとの一戦を1−3で落としたため、ナポリは今節を白星で飾れば1989−90シーズン以来のセリエA制覇が確定する。ホーム開催の今節は、直近8試合を2勝6分と無敗で駆け抜けているサレルニターナと対戦。ナポリは前節のユヴェントス戦からスターティングメンバーを1名変更し、ピオトル・ジエリンスキが先発に復帰した。

 ホームの熱狂的な声援を背にキックオフを迎えた一戦は、キックオフの笛と同時にナポリがゴールを脅かす。1分、自陣でボールを奪ったところからイルビング・ロサノが右サイドを突破。折り返しをヴィクター・オシムヘンが頭で合わせたが、シュートはわずかにゴール右へと外れた。

 その後もナポリがボールを保持して押し込み続ける展開に。23分には敵陣中央でフリーキックを獲得。ジエリンスキが右足で放り込むと、ファーサイドでフリーになったオシムヘンが強烈なヘディングシュートを放ったが、GKギジェルモ・オチョアのファインセーブに阻まれる。41分にはフヴィチャ・クヴァラツヘリアが左から入れたクロスボールが弾き返されると、跳ね返りに反応したアンドレ・フランク・ザンボ・アンギサがボレーシュートを狙ったが、またもGKオチョアが立ちはだかる。前半はこのままスコアレスで終了した。

 後半に入ってもナポリが攻撃を続けながら、なかなかゴールネットを揺らすことができない。60分にはメンバーチェンジを実施。ジエリンスキとロサノを下げてジャコモ・ラスパドーリとエリフ・エリマスをピッチに送り出した。すると直後の62分、遂に均衡が破れる。ナポリは右コーナーキックを獲得すると、直前にピッチに立ったばかりのラスパドーリがキッカーを務める。ペナルティエリア中央を目掛けたボールはマティアス・オリベラにピタリ。ヘディングシュートでGKオチョアを破り、ナポリが先手を取った。

 このまま勝利すればナポリが優勝となるものの、サレルニターナは終盤に差し掛かった84分に前に出る。右サイド高い位置でボールを持ったブライユ・ディアが、巧みなタッチで対峙したオシムヘンを抜き去る。タイミングをずらして放った左足シュートでゴールネットを揺らした。ディアの今季12ゴール目で、サレルニナータが試合を振り出しに戻している。

 スクデットのために勝つしかないナポリは87分、ペナルティエリア左に侵入したクヴァラツヘリアが右足フィニッシュまで持ち込むも、GKオチョアが弾き出す。後半アディショナルタイムにはゴール前の混戦からジョバンニ・シメオネがシュートを狙ったものの、ここは枠に嫌われる。最後の最後まで攻め続けたナポリだったが、1点が遠く、試合はこのままタイムアップを迎えた。

 今節をドローで終えたナポリは、満員のホームスタジアムで優勝を決められず。スクデットまで王手をかけている状況に変わりはないものの、歓喜の瞬間は次節以降にお預けとなった。一方、手堅い守備と鋭い攻撃で同点に持ち込んだサレルニターナは、これで9試合負けなしとなっている。

 次節、ナポリは4日に敵地でウディネーゼと対戦する。一方のサレルニターナは、3日にフィオレンティーナをホームに迎える予定だ。

【スコア】
ナポリ 1−1 サレルニターナ

【得点者】
1−0 62分 マティアス・オリベラ(ナポリ)
1−1 84分 ブライユ・ディア(サレルニターナ)

【スターティングメンバー】
ナポリ(4−3−3)
GK:メレト
DF:ディ・ロレンツォ、キム・ミンジェ、ラフマニ、M・オリベラ(82分 J・ジェズス)
MF:ロボツカ(90分 シメオネ)、ザンボ・アンギサ(90分 エンドンベレ)、ジエリンスキ(60分 ラスパドーリ)
FW:ロサノ(60分 エリマス)、オシムヘン、クヴァラツヘリア

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