開始15分で3点先行のリヴァプール、トッテナムに追い上げ許すも…最後の最後にジョッタが決勝弾

2023年5月1日(月)3時0分 サッカーキング

リヴァプールがプレミアリーグ4連勝 [写真]=Getty Images

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 プレミアリーグ第34節が30日に行われ、リヴァプールとトッテナムが対戦した。

 来季のヨーロッパ行きを懸けた“ビッグ6”の直接対決が始まる。ホームチームのリヴァプールは今季開幕からなかなか調子が上がらず、現在は暫定7位。だが、直近の5試合は3勝2分と無敗で駆け抜けている。シーズン終盤戦に向けてギアを上げており、本拠地『アンフィールド』で4連勝を狙う。

 一方のトッテナムは23日に行われた前々節のニューカッスル戦で1−6と大敗を喫すると、翌日にはクリスティアン・ステッリーニ暫定監督の解任を発表。ライアン・メイソン氏がバトンを受け継いで迎えた前節は、マンチェスター・U相手に2点を先行されながら、ペドロ・ポーロとソン・フンミンのゴールでドローに持ち込んだ。現在は暫定5位につけているものの、直近3試合は1分2敗と未勝利が続いている。敵地で4試合ぶりの白星を狙う一戦だ。

 リヴァプールは前節のウェストハム戦からスターティングメンバー3名を変更。最終ラインにイブライマ・コナテ、中盤の一角にはハーヴェイ・エリオットが入った。ひざの負傷により長期離脱を強いられていたルイス・ディアスは、昨年10月に行われた第10節アーセナル戦以来のスタメン入りを果たしている。対するトッテナムは前節から2名を入れ替え。ベン・デイヴィスとデヤン・クルゼフスキが先発に戻ってきた。

 試合は立ち上がりの3分に動く。リヴァプールは敵陣でルーズボールを拾ったコーディ・ガクポが右へ繋ぐと、ボールを受けたモハメド・サラーは相手3人を引きつけてマイナスへ落とす。フリーでトレント・アレクサンダー・アーノルドがクロスボールを送ると、ファーサイドでフリーになっていたカーティス・ジョーンズが左足で押し込んだ。ホームチームが開始早々に先手を取っている。

 続く5分には敵陣でクリアボールを拾ったリヴァプールが再び攻撃へ。右サイド開いた位置でボールを受けたサラーが左足でスルーパスを送ると、内側から駆け上がったガクポがダイレクトでマイナスへ折り返す。最後はL・ディアスが押し込んだ。体制を崩しながらもきっちりとゴールネットを揺らし、リヴァプールが開始5分で追加点を記録。L・ディアス個人にとっては昨年8月に行われた第4節ボーンマス戦以来の得点となった。

 攻撃の手を緩めないリヴァプールは14分、内側に絞ったアレクサンダー・アーノルドがエリオットからの横パスを引き出すと、ダイレクトで縦に付ける。待っていたサラーには合わなかったものの、流れたボールがガクポに渡ると、深い切り返しがクリスティアン・ロメロのファウルを誘発。リヴァプールにPKが与えられると、このPKをサラーがゴール正面に蹴り込み、リヴァプールが15分で3点をリードした。

 前半の早い時間帯で3点ビハインドとなったトッテナムは39分、敵陣高い位置でアンドリュー・ロバートソンからボールを奪ったハリー・ケインが体制を立て直してスルーパスを送る。抜け出したソン・フンミンは対峙したGKアリソン、コナテを切り返しでかわし、右足でシュートを狙ったものの、カバーに入っていたフィルジル・ファン・ダイクにクリアされた。

 続く40分には自陣左サイドでの細かいパス回しから、オリヴァー・スキップが左サイドのスペースへスルーパスを送る。駆け上がったイヴァン・ペリシッチが、足を滑らせたファン・ダイクをかわしてクロスボールを送ると、最後はケインがボレーシュートを叩き込む。トッテナムが前半のうちに1点を返し、前半は終了した。

 後半に入るとトッテナムが反撃へ。53分、右サイド開いた位置でボールを受けたクルゼフスキが左足アウトサイドで中央へ繋ぐと、ペナルティエリア手前でシュートコースを作ったソン・フンミンが右足を振り抜く。この一撃は右ポストに直撃した。その直後にはペナルティエリア手前でボールを引き出したケインのクロスボールから、前線へ上がっていたロメロがアクロバティックなシュートを狙ったものの、今度は左ポストに嫌われている。57分には右サイド高い位置でサイドチェンジのボールを受けたペドロ・ポーロが強烈なミドルシュートを放ったが、ここはGKアリソンに阻まれた。

 再びゴールネットが揺れたのは77分。トッテナムは左サイドでクリアボールを拾ったペリシッチが中央へ預けると、フリーで前を向いたロメロが浮き球で背後のスペースへスルーパスを送る。反応したソン・フンミンが冷静にゴール右へ流し込み、トッテナムが1点差まで追い上げた。

 後半アディショナルタイムにはトッテナムが敵陣左サイドでフリーキックを獲得。ソン・フンミンが右足で大外を狙ったボールを送ると、背後へ出たリチャーリソンが頭で合わせる。体を投げ出してのヘディングシュートはバウンドし、GKアリソンの頭を超えてゴールに吸い込まれる。途中出場の“9番”が結果を残し、トッテナムが試合を振り出しに戻した。

 土壇場で追い付かれたリヴァプールは直後のキックオフから前に出る。1度やり直して最終ラインにボールを下げると、GKアリソンが右足でロングフィードを供給。このボールはトッテナムのルーカス・モウラの元へ飛んだものの、後ろに下げたボールにディオゴ・ジョッタが反応。ボールを奪ってから左足でゴールネットを揺らし、リヴァプールが最後の最後で勝ち越しに成功した。

 試合はこのままタイムアップ。リヴァプールが15分までに3点をリードしながら、トッテナムが同点に追い上げた一戦は、後半アディショナルタイムに2ゴールが生まれる忙しい展開に。最終的には『アンフィールド』で強さを見せたリヴァプールが4連勝を飾り、1試合未消化ながらトッテナムを抜いて5位に浮上した。一方のトッテナムはこれで4戦未勝利に。他会場ではアストン・ヴィラが敗れたため、現時点では暫定6位となっている。

 次節、トッテナムは5月6日にクリスタル・パレスをホームに迎える。一方、リヴァプールは同3日に第28節延期分のフルアム戦を消化し、中2日で次節のブレントフォード戦に臨む。両試合ともにホーム開催で、トッテナム戦を含めて3連戦となる。

【スコア】
リヴァプール 4−3 トッテナム

【得点者】
1−0 3分 カーティス・ジョーンズ(リヴァプール)
2−0 5分 ルイス・ディアス(リヴァプール)
3−0 15分 モハメド・サラー(PK/リヴァプール)
3−1 39分 ハリー・ケイン(トッテナム)
3−2 77分 ソン・フンミン(トッテナム)
3−3 90+3分 リチャーリソン(トッテナム)
4−3 90+4分 ディオゴ・ジョッタ(リヴァプール)

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