大谷翔平“ミニカー弾” ロバーツ監督超え!ドジャース日本生まれ選手最多8号ソロ

2024年5月6日(月)1時30分 スポーツニッポン

 ◇ナ・リーグ ドジャース11−2ブレーブス(2024年5月4日 ロサンゼルス)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が4日(日本時間5日)、本拠地ロサンゼルスでのブレーブス戦の3回に6試合ぶりとなるソロ。沖縄生まれのデーブ・ロバーツ監督を抜き、球団の日本生まれ選手単独最多となる8号となった。リーグトップに1本差に迫る一発など、今季5度目の3安打、2打点で16安打11得点での3連勝に貢献。地区首位のチームは今季最多の貯金9とした。

 笑顔が絶えなかった。日本生まれ選手の球団新記録8号。「スッキリしました」と話し始めた大谷の背後から「エクスキューズミー」と連呼し乱入したのは、ポルシェのミニカーを手にしたデーブ・ロバーツ監督だった。

 監督 ちょっとお邪魔します。昨日、翔平がくれたプレゼントを見せます。彼は私の日本生まれの球団本塁打記録を抜きました。翔平、おめでとう!

 大谷「サンキュー!」

 監督「これが僕の車。ジョー(ケリー)の車と違うのは、僕の机にぴったりなことだ。サンキュー翔平!」

 2—0の3回先頭。右腕エルダーの内角高め90・2マイル(約145キロ)直球を右翼席へ。「反応して引っ張れたので良い角度で上がった。ちょっと詰まってましたけど、何とか入ってくれて良かった」。指揮官が在籍2年半、302試合でマークした7本を34試合で抜き去った。

 前日、監督室でミニカーを手渡していた。移籍決定後、背番号17を譲り受けたケリーの夫人にポルシェを贈呈。その後、指揮官にも「車が欲しい」とねだられていた。大谷は球団リポーターのワトソンさん発案の“いたずら”と明かし「喜んでもらえて良かった」と笑顔。日本はこの日が「こどもの日」で、1949年に日本玩具協会などが定めた「おもちゃの日」でもあった。

 得点圏で苦しんだ4月中旬に直接助言した指揮官は大谷を「どんどん居心地よくなっているのだと思う。勝つ野球ができていることにエキサイトしている」と評した。大谷も「基本的には選手に寄り添うタイプの監督。良くないプレーに対して、しっかり改善点もそうですけど、どの選手にもアプローチを含めて話し合える関係性」と信頼を口にした。

 「また新しい(本塁打の)目標を探したい」と笑顔の大谷。指揮官に本物の車も贈るのかと問われると「ワールドシリーズに勝てたら考えます」と最高のプレゼントを予告し、肩をすくめて笑った。(奥田 秀樹通信員)

 ≪アジア出身最多本塁打は秋信守≫大谷がド軍通算8号。球団のアジア出身選手では、韓国出身の崔熙渉(チェ・ヒソプ)が05年に記録した15本にあと7本となった。アジア出身選手のMLB通算最多本塁打は、レンジャーズなどで活躍した秋信守(チュ・シンス=現韓国SSG)の218。大谷は通算179本塁打で、あと39本に迫っている。

 ▽大谷とポルシェ 22年8月にポルシェジャパンとアンバサダー契約。自身も米国での移動に使用する。昨オフのド軍移籍時には、背番号17を譲り受けた中継ぎ右腕ケリーへのお礼として、アシュリー夫人に公式サイトで約1300万〜2600万円とされている「タイカン」のグレーの新車を贈った。また、今回、デーブ・ロバーツ監督に贈ったミニカーは同じ「タイカン」の色違いというこだわりもあったもようで、市場では数千〜2万円程度の相場となっている。

スポーツニッポン

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