カブス・鈴木誠也が復帰戦でマルチ安打!7回の第4打席で左前打 2時間超の雨天中断も集中力切らさず

2024年5月12日(日)10時2分 スポーツニッポン

 ◇ナ・リーグ カブス−パイレーツ(2024年5月11日 ピッツバーグ)

 右脇腹を痛め、負傷者リスト(IL)入りしていたカブスの鈴木誠也外野手(29)が11日(日本時間12日)、敵地でのパイレーツ戦に「2番・右翼」で試合復帰。復帰戦でいきなりマルチ安打をマークした。

 空振り三振、中飛、遊撃内野安打と3打数1安打で迎えた鈴木は2点を追う7回1死一塁で第4打席を迎えた。2ボールから2球続けて強振するなど、負傷した患部の不安を感じさせず、最後はフルカウントからの7球目、低め変化球をきっちり左前に運び、この日2本目の快音を響かせた。

 復帰戦はいきなり、2023年ドラフト1巡目(全体1位)で指名され、この試合がデビュー戦となったパイレーツの超有望株ポール・スキーンズ投手(21)との対戦となった。

 初回の第1打席は空振り三振に倒れると、3回の第2打席は中飛。それでも1−6の5回、第3打席で遊撃へ内野安打を放ち、待望の復帰後初安打をマーク。初球の内角スライダーに対してスイングしようとしたバットを止めた際に右脇腹を気にする仕草を見せたため、クレイグ・カウンセル監督がトレーナーと通訳を伴ってベンチを出たが、鈴木は問題なしを強調。カウント2—2から外角スライダーに泳がされながらも三遊間へ転がし、足で安打を勝ち取った。

 これで無死一、二塁になると、スキーンズは球数が自己最多84球に達したため、降板。ただ、その後、マウンドに上がったパイレーツ救援陣が乱調で、2番手・ニコラスが3者連続押し出し四球、3番手・フレミングも押し出し四球を与えて1点差。さらにトークマンの遊撃内野安打でカブスが5点差を追いついたところで急に雨が強まり、中断となった。

 2時間20分の雨天中断を経て、カブスが6−6の5回2死満塁の好機から試合を再開。打席の鈴木は4番手・ホルダーマンから押し出し四球を選び、勝ち越し点をゲット。次打者・ベリンジャーも押し出し四球でリードを広げ、この回一挙7点を奪い、5点ビハインドをひっくり返した。

 ただ、直後の5回裏にカブス2番手・トンプソンが3ランを被弾し、逆転を許した。

 ILから復帰した鈴木は前日10日のパイレーツ戦はマイナー戦出場からの休養のため出番がなく、この日がメジャー復帰初戦となった。

 4月14日のマリナーズ戦で右脇腹を痛め、翌15日にIL入り。今月1日に負傷後、初めて打撃練習を行った。今月8日に傘下3Aのアイオワ・カブスで実戦復帰し2打数2安打。翌9日も2試合続けて出場し、3打数無安打だった。

スポーツニッポン

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