16歳・久保凛、GPシリーズ3連勝「日本選手権優勝が一番の目標」 その先にはパリ五輪も視野

2024年5月12日(日)15時20分 スポーツニッポン

 ◇陸上・木南道孝記念(2024年5月12日 大阪・ヤンマースタジアム長居)

 女子800メートルがタイムレースで行われ、最終第3組に登場した高校2年の久保凛(16=東大阪大敬愛高)が2分5秒11をマークして優勝した。

 1周目を先頭で通過し、終盤にはほかの選手に迫られたが、ラストの直線で振り切った。これでGPシリーズは金栗記念、静岡国際に続いて3連勝。だが、自己ベストの2分3秒57、そして目標に掲げていた高校記録(2分2秒57)には届かなかった。

 「入りをもうちょっと速くできていれば。高校記録を狙っていたので、少し悔しい部分はあります」

 サッカー日本代表の久保建英(レアル・ソシエダード)をいとこに持ち、昨年8月の全国高校総体(インターハイ)は高校1年生ながら800メートルで優勝。同学年のドルーリー朱瑛里(津山高)らとともに、日本女子の中長距離界の次世代を担う逸材として注目されてきた。

 昨年末の全国高校駅伝は虫垂炎の手術の影響で欠場したが、そこから冬季期間はみっちりとトレーニングを消化し、体を仕上げてきた。昨夏のインターハイを制した時が2分6秒41。この9カ月で一気にタイムを伸ばした。

 「日本選手権優勝というのは一番の目標にしているので。そこは狙っていく予定です」

 そう語った16歳。インターハイ連覇も一つの目標に掲げながら、パリ五輪出場に向けた意欲を問われると「そうですね」と笑顔で答えた。

 女子800メートルの日本記録は杉森美保の持つ2分0秒45で、パリ五輪参加標準記録は1分59秒30。高校生の枠を超えた存在だけに、さらなる飛躍が注目される。

 

 ◇久保 凛(くぼ・りん)2008年(平20)1月20日生まれ、和歌山県串本町出身の16歳。小学1年からサッカーを始め、串本JFCでプレー。高学年のときに祖母のすすめで駅伝大会に出場し、区間賞を獲得した。潮岬中から本格的に陸上を始め、23年に東大阪大敬愛高に入学。母や弟らとともに大阪府吹田市で暮らし、父は串本で働いている。サッカーをしていた頃は女子日本代表MF澤穂希やブラジル代表FWネイマールが好きだった。1メートル67。

スポーツニッポン

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