カブス・鈴木誠也は5打数2安打1打点 右脇腹負傷からの復帰戦でマルチ安打もチームは逆転負け
2024年5月12日(日)10時26分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ カブス9−10パイレーツ(2024年5月11日 ピッツバーグ)
右脇腹を痛め、負傷者リスト(IL)入りしていたカブスの鈴木誠也外野手(29)が11日(日本時間12日)、敵地でのパイレーツ戦に「2番・右翼」で試合復帰。5打数2安打1打点もチームは逆転負けを喫した。
復帰戦はいきなり、2023年ドラフト1巡目(全体1位)で指名され、この試合がデビュー戦となったパイレーツの超有望株ポール・スキーンズ投手(21)との対戦となった。
初回の第1打席は空振り三振に倒れると、3回の第2打席は中飛。それでも1−6の5回、第3打席で遊撃へ内野安打を放ち、待望の復帰後初安打をマーク。初球の内角スライダーに対してスイングしようとしたバットを止めた際に右脇腹を気にする仕草を見せたため、クレイグ・カウンセル監督がトレーナーと通訳を伴ってベンチを出たが、鈴木は問題なしを強調。カウント2—2から外角スライダーに泳がされながらも三遊間へ転がし、足で安打を勝ち取った。
5回、カブスの攻撃途中に雨脚が強まり、2時間20分の雨天中断。鈴木は試合再開直後、6−6の5回2死満塁の好機で第4打席を迎え、相手4番手・ホルダーマンから冷静に押し出し四球を選び、勝ち越し点をゲット。打点もマークした。
7回1死一塁の第4打席はフルカウントから低め変化球を左前に運び、マルチ安打をマークした。
8−10で迎えた9回、トークマンの中犠飛で1点を返し、なおも1死二塁で迎えた第5打席はニゴロ。一打同点の場面で快音が響かず、悔しさをつのらせた。
試合は5回にカブスが6四球などで一挙7点を奪い、8−6と逆転に成功。ただ、直後の5回裏に2番手・トンプソンが逆転3ランを被弾。再度、試合をひっくり返されると、9回に1点を反撃も一歩及ばず敗れた。
鈴木は4月14日のマリナーズ戦で右脇腹を痛め、翌15日にIL入り。今月1日に負傷後、初めて打撃練習を行った。今月8日に傘下3Aのアイオワ・カブスで実戦復帰し2打数2安打。翌9日も2試合続けて出場し、3打数無安打だった。
ILから復帰した前日10日のパイレーツ戦はマイナー戦出場からの休養のため出番がなく、この日がメジャー復帰初戦となった。