関口雄飛「予選で1%も実力を出し切れなかったので、今回は特に勝ちたい気持ちが強かった」/スーパーフォーミュラ第2戦決勝トップ3会見

2019年5月19日(日)18時16分 AUTOSPORT web

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦オートポリスの決勝レースを終え、優勝を飾った関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、2位の山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、3位の大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、そして優勝チーム監督の星野一義氏がトップ3会見に臨み、レースを振り返った。


■関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)/決勝 優勝


「今日は16番手スタートということで厳しかったです。朝の予選でもほとんどアタックできない状況で予選が終わってしまって、みんなもそうだと思うんですけど、僕は1%も実力を出し切れませんでした」


「結果は19番手でしたが、赤旗の原因を出したドライバーが3人降格したので、16番手からスタートしました。毎回勝ちに行くつもりでやっていますが、今回は特にその思いが強かったです。16番手スタートでしたけど、絶対優勝するという気持ちを強く持って戦っていました」


「(ステイアウトについて)今回は午前中に予選が行われたり、予選から決勝に向けて天候が変わったので、セッティングに関してもドタバタしていて、どちらのタイヤでいくのかというのもミーティングが終わった後に変更したくらいでした」


「セーフティカー(SC)が入ったらどうするかというのも、なんとなくグリッドでギリギリ決めました。あとはドライバーからは見えないところがあるので、外から客観的に展開を見てもらってアドバイスをください、と伝えました。(実際にSCが入ってからは)最終セクターに来て無線で『どうする?』という話をした結果、『ステイアウトで』とチームから言われたので、最終的にはチームの判断に従いました」


「まずは最低限、国本(雄資/KONDO RACING)選手を抜かないと、この作戦がうまくいったとしても優勝できないので、同じ作戦のクルマを抜くことが第一の目標でした。次に、僕はピットインをしていなかったので、ギャップを作らないと逆転されてしまうので、ピットに入れるようなギャップを作りました。そのあとは35〜40秒くらいのギャップに加えて、さらにギャップが欲しいと欲張ったので、常にレース前半、中盤、後半と目標が変わっていきました」


「今日の予選に関しては1周もアタックができなくて、僕以外にも半分以上のドライバーがアタックできていないと思います。今回は40分もあって、1回もアタックできずの予選順位が決まってしまうというのは正直初めてで、ギャンブル的な要素が大きすぎたかなと。運も実力のうちですが、みんなが納得いくようにルールが変わればと思います」


■星野一義監督(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)


「関口選手が16番手、チームメイトの平川(亮)選手が19番手だったので、優勝を意識するというよりは、思い切りチーム・インパルらしく思いっきりいけと言っていました。その結果が想像を絶するようなもので、関口選手の速さを見て、(2016年に)SUGOで優勝した時のレースを思い出しました。まるで排気量が500ccアップしたような感じの速さでね。走ってて何もないことを祈るような状態でした」


「山本(尚貴/DOCOMO TEAM DANDELION RACING)選手とのタイム差を気にしながらも、ピットインしてからミディアムタイヤに交換するからそのマージンも欲しいって、だんだん欲張りになって。焦るなとチームには言っていましたが、僕が一番焦っていました。今日はドライバーに尽きると思います」


「鈴鹿のドライの時もそうでしたが、タイヤが温まる前にアタックしなければいけないという博打のような状況で、何台もクラッシュするような状況には疑問を持っています。あの状態のなかで、ドライバーの経験があるからわかることですが、タイヤが温まらない状態でタイムを出すというのはレギュレーション上仕方ないことではありますが、ドライバーの心理は半分自殺行為だと思います」


「あれで当たった人はいいけれど、外れた人は大変なことになる。全てにおいて考え直す必要があると思います。第3戦の前にチームが集まって、全てを紙に書いて話し合うべきだと思います」


■山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)/決勝 2位


「まず予選でクラッシュしてしまって、チームに申し訳ないことをしました。決勝までにクルマを完璧に戻していただいたことを非常に感謝しています」


「また(アーテム・)マルケロフ選手がクラッシュした際に、パーツがオフィシャルさんに当たり、その後の容態が心配だったのですが、大丈夫とのことだったので安心しました」


「僕が言うのは生意気かもしれませんが、今日のレースは、今一度レースの運営と運用方法をもう一度みんなで見直す必要があるんじゃないかなと感じました。それは決してJRP(日本レースプロモーション)と審査員を批判しているのではありません」


「外で言うのは簡単だと思うのですが、今日のコンディションだと実際にやる人はすごく大変で、判断もものすごく大変だったと思います。しかし、それぞれがもっとこうしたいという思いもあるので、それをもう一度集め、よりよいシリーズにするためにドライバーたちにも、チームのためにも、お客さんのためにも話し合う必要があるのかなと思ったレースでした」


「レースの内容に関しては、グリッドが後ろだったので、トップにいるととりづらい作戦をとれたことがこの順位に繋がったのかなと思います。2戦連続で勝つことはできていないですが、この位置に居続けられているということは、今後非常に大きな意味をなしてくるのかなと思うので非常に良いレースだったと思います」


■大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)/決勝 3位


「3位ですけど素直に嬉しいです。復帰して3シーズン目になりますが、2シーズン苦しい思いをしてきました。今年から阿部(和也)エンジニアが入ってきてくれて、今回持ち込んだクルマは今までに感じたことがないようなグリップがあり、僕もびっくりしてるくらいです」


「今週はいけるかなと思っていましたが、予選でアタックできずに中盤からのスタートとなってしまったので悔しかったです」


「決勝は作戦も当たりラッキーな部分もありましたが、(SC後に)リスタートした後に自分の力でオーバーテイクもしてこのポジションまで来れたのですごく満足していますしチームに感謝しています」


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