「すごい光っている」阪神快進撃のキーマン 岡田監督の「慧眼」が球界OBからも支持される理由

2023年5月19日(金)17時11分 ココカラネクスト

中野は侍ジャパンの一員としても世界一に貢献した(C)Getty Images

 岡田阪神が好調を維持している。18日の中日戦(バンテリンドーム)も4−1と勝利し、首位をキープ。今季初の7連勝、今季最多の貯金10と快進撃を続けている。

 好調の要因には、1、2番コンビの堅調さもあげられている。1番の近本光司は18日の試合も3安打をマークし、打率・322、2番を打つ中野拓夢も打率・305と共に3割超え、上位がチャンスメイクし、クリーンアップがしっかり返すという形ができているのも大きい。

【動画】コンバートは大成功、2回に細川のヒット性の当たりをスーパープレーで食い止めたセカンド、中野のプレー

 また現在、チームの犠打は「30」、犠飛は「19」とともにリーグトップ(18日現在)。送るべきところはしっかり送り、ノーヒットでも点が奪える形を作れていることも現在の位置につながっていると見られる。

 さらに球界OBの間からは改めて今季、遊撃から二塁にコンバートとなった中野の存在が効いているという指摘もある。

 18日の試合でも、2回一死無走者の場面、細川成也のヒット性のあたりをセカンド後方で守っていた中野がスーパーキャッチで防ぐ場面があった。このプレーにはネット上からも「何回見てもエグイ」「セカンド1年目とは思えん」など称賛の声が多く集まった。

 現役時代に阪急で最優秀投手、最多勝利、最多奪三振、ノーヒットノーランなど多くの功績を残し、引退後は阪神、日本ハム、楽天などでダルビッシュ有田中将大らを育てた佐藤義則氏は18日に更新した自身のユーチューブチャンネルで、中野の存在感について言及している。

 現在の位置にいる要因として挙げたのは「1番はやはり中野のセカンドの守備力」と話した。

 昨年との違いに関しては「(チームとしての)守備力の差がすごい光っている」として、その中でも「今年に関していえば、中野のセカンドのファインプレーでピッチャーがどれだけ助かっているか。1番目立っている」として、コンバートを決めた岡田監督の判断を強く支持した。

 実際に中野の失策数はここまでで「1」。同じセ・リーグの二塁手としては忍者守備の異名も持つ巨人・吉川尚輝が「2」であることからも、いかに堅守を誇っているかがわかる。 

 18日の試合では右翼を守るミエセスも4点リードの3回二死一、三塁の場面で福永裕基のライナー性の打球にダイビングキャッチを披露。8回二死一、二塁の場面でも左翼を守るノイジーが好送球と助っ人を含め、チーム全体で引き締まったプレーを続けていることが今の順位につながっている。

 先発として不安定だった西純矢を中継ぎに配置転換など、長いシーズンの先を見据えた布石も光る。目指す「アレ」に向けてさらに岡田監督のタクトに注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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