ヤクルト 巨人に3連敗のどん底 球界OBから指摘される村上宗隆以外の「隠れ不振」選手の名前

2023年5月19日(金)11時47分 ココカラネクスト

トリプルスリー男として知られる山田(C)Getty Images

 ヤクルトは18日の巨人戦(神宮球場)に3−6と同一カード3連敗を喫した。ミスも重なり、停滞モードとなってきた。

 ミスから派生した失点が響いた。1点リードの5回1死一塁。横川凱の犠打を捕球したサイスニードの一塁送球を、一塁を守るオスナと山田哲人が譲り合ってしまった(記録はオスナの失策)。

【動画】ヤクルトは5回の痛恨ミスから、坂本に3ランを浴びた場面

 オスナは二塁手の山田がベースカバーに入っていると判断した模様で、連係ミスから出塁を許し、このプレーには投げていたサイスニードも頭を抱えてしゃがみ込んだ。

 ミスが出たら、つけこまれるのは勝負の鉄則。サイスニードはその後、一死一、三塁から吉川尚輝に左前適時打を許して同点に追いつかれると、さらに二死一、三塁から坂本勇人に勝ち越しの3ランを許した。

 これで今季の巨人戦は2勝7敗。試合後の高津監督は5回のエラーに関して「あってはいかんミス」と嘆くしかなかった。

 苦戦が続くヤクルトには球界内からも様々な考察の声が出ている。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は19日に更新した自身のユーチューブチャンネルでヤクルトの戦いぶりについて言及している。

 この3連戦の12球団の戦いぶりを振り返る企画の中で、18日の試合で出たエラーに関しては「非常に雰囲気の悪いミスになってしまった」と高木氏。先発のサイスニードが好投していただけに「もったいなかった」と話した。

 また現在5位と低迷するチームにおいては、主砲の村上宗隆の不振がクローズアップされているが、ほかの選手にも目を向けた。

 それがトリプルスリー男で知られる山田だった。

 「隠れているけど、山田も状態が良くない。ヒットはぽつぽつ出るけど、本来の山田のバッティングというのはちょっと見れないかな」とコメント。

 今春のWBCにも出場、過去にトリプルスリーを3度獲得と球界屈指のスラッガーの一人である山田の復調が今季のチームの鍵を握るともされてきたが、寂しい内容となっているとした。

 山田のここ最近5試合は17打数4安打の打率・235。村上は22打数5安打の・227。先発投手陣が粘れず、チーム打率はリーグワーストの・226と不振にあえぐ中、主力2人が攻守ともに精彩を欠くプレーを見せるようでは上位浮上も見込めない。

 これから交流戦までの9試合は息を吹き返してきたDeNA、阪神、広島と上位球団との戦いが続く。「交流戦前の9試合をどう乗り切れるか、正念場だね」と高木氏。

 このままずるずるといってしまうのか。目指すリーグ3連覇に向けて、選手の奮起が待たれる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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