阪神・岡田監督 首位攻防戦前に余裕の広島・新井監督イジリ「巨人に3連勝するやり方を聞かな」

2024年5月21日(火)5時15分 スポーツニッポン

 阪神・岡田彰布監督(66)が20日、21日から敵地マツダスタジアムで首位攻防3連戦を戦う広島・新井貴浩監督(47)に向けて「巨人に3連勝するやり方を聞かなアカンわ」など得意の“岡田節”を繰り出した。眼下につける広島、巨人との6連戦を終えれば28日から交流戦へ突入。今季セ・リーグ5球団で唯一負け越し、3連勝中で1・5ゲーム差の2位に迫る赤ヘル軍団に対し、王者の余裕を漂わせて広島入りした。

 貯金6で首位に立つ余裕か、1・5差の2位に順位を上げてきた広島への敬意か。神戸市内で報道陣に対応した岡田監督は広島・新井監督との首位攻防戦を前に“岡田節”を繰り出した。

 「巨人に3連勝するやり方を聞かなアカンわ。どないしたら、3連勝できるかな。明日(21日)聞くわ」

 広島は19日まで巨人に3連勝し、直接対決を挟んで今度は阪神が24日から巨人と対戦。日程の妙を念頭に置いた上でのユーモア発言だった。かつて監督と選手だった間柄だからこそ許される「イジリ」で、昨季もたびたび話題に。首位の座を奪われる可能性がある敵地3連戦を自然体で迎えている何よりの証拠だろう。

 強敵だと認めるからこそ、軽口を叩けるというものだ。対戦成績2勝4敗1分けはセ5球団で唯一の黒星先行。15勝9敗1分けで優位だった昨季とは少し違う。「去年も2位やろ。メンバーも若いのが多いからな。(監督が)新井になって、ガラっと変わったからな」。高い投手力に加え、眠っていた打線の目覚めを感じ取る。「悪かった者の調子が上がってるっていうのはあるやんか、坂倉とか」。勝負師の目になって警戒を強めた。

 ただ、「普通」が身上。特別に手を打つつもりはない。多少の打線の組み替えはあっても「そんなにスタメンで使う選手はおらんぞ」と現有戦力の力を信じる。先陣を託す村上にも「ある程度投げてくれるからなあ。全然、心配してないよ。もう普通に村上に投げさすだけやん、別に」と全幅の信頼を寄せる。早くも4度目対決の床田の実力も熟知し、競り合いを覚悟した。

 「それで勝つか負けるかは分からへんけど、まあ打線が2、3点ぐらい取ったら、(村上は)ちょっと楽に投げられるかも分からへんし。そんなん向こうも一緒やんか、床田にしても」

 交流戦まで残り6試合。2位・DeNAに6ゲーム差をつけて交流戦を迎えた昨季同様、いい形で折り返したい思いがあって当然だ。苦戦中の広島を叩いた勢いで4勝4敗1分けの巨人にぶつかれば…。首位の座がますます堅いものになりそうだ。(倉世古 洋平)

スポーツニッポン

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