フォードGT、“最後のル・マン”でGT40のリバリー採用か。空港でスパイショット撮られる

2019年5月22日(水)6時30分 AUTOSPORT web

 2019年ル・マン24時間にエントリーしているフォード・チップ・ガナッシ・チームUSAのフォードGTがアメリカ、シカゴのオヘア国際空港で発見され、ニューカラーとなった車両の画像がSNSで公開されている。


 フォードのワークスチームとして活動するフォード・チップ・ガナッシ・レーシングは、WEC世界耐久選手権を戦うチームUKとIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦しているチームUSAに分かれており、6月12〜16日にフランス・サルトサーキットで行われるル・マン24時間ではWEC部隊に加えてIMSAシリーズを戦う北米部隊も例年どおり、フォード・チップ・ガナッシ・チームUSAとして2台のフォードGTが送り込む予定だ。


 そんなチップ・ガナッシ北米チームのフォードGTを捉えた写真が、Chicagoland Petrolheads and Car SpotterというFacebookアカウントで公開されている。


 アップロードされた画像はIMSAのGTル・マンクラスを戦う2台のフォードGTが、アメリカからフランスに渡る航空便に乗せられる際に撮られたものと思われ、WECのゼッケンで68号車と69号車とされた車両は、それぞれ異なるカラーリングが施されていることが確認できる。


 この内、ジョーイ・ハンド、ディルク・ウェルナー、セバスチャン・ブルデーが乗り込む68号車は2016年のLM-GTEクラスデビュー以来続けられているブルー、ホワイト、レッドの星条旗カラーのトリコロールだが、各色がメタリックではなくグロスカラーとなっているのが特徴的だ。


 これは同車がGTEクラスへのデビューイヤーとなった2016年のル・マンで、LM-GTEプロクラス優勝を飾った際のカラーリングを再現したものであると考えられる。


 一方、68号車と向かい合う形でカーゴに乗せられたライアン・ブリスコー、リチャード・ウエストブルック、スコット・ディクソン組の69号車フォードは淡いブルーとレッドの2トーンカラーで彩られた。


 特徴的なフロントのモチーフとそこから伸びるセンターストライプがあしらわれたこのデザインは、ペドロ・ロドリゲスとルシアン・ビアンキによってドライブされ、1968年のル・マンで優勝したガルフカラーのフォードGT40を彷彿とさせる。


 しかし、一部カラーを省略するなど完全なガルフカラーとなっていないのは現在、チームがパートナーシップを結んでいるカストロールとの関係を考慮した結果である可能性がある。


 フォードとチップ・ガナッシ・レーシングは来月行われる第87回ル・マン24時間レースでの車両カラーリングについて、現在までにアナウンスを実施していない。WECにフル参戦するフォード・チップ・ガナッシ・チームUKの2台を含め、ワークス撤退前最後のル・マンを戦う4台のフォードGTの正式カラーリングの発表はもう少し先になりそうだ。


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