首位快走からリタイアに転じたタナク「あの時までは本当に素晴らしかった」/WRC第4戦ポルトガル デイ2後コメント

2021年5月23日(日)13時42分 AUTOSPORT web

 WRC世界ラリー選手権第4戦ポルトガルの戦いは5月22日、競技2日目に移行。デイ2のSS9〜15が行われ、前日の首位オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)に代わって、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)が総合トップに浮上した。そんなラリー・ポルトガルのデイ2を終えた各陣営からドライバーコメントが発表された。


■Mスポーツ・フォードWRT


●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合6番手


「今朝の最初のステージでは、非常に素晴らしい走行ができた。次のステージではところどころ躊躇したが、午前中の最終ステージでは5秒を失うという決定的な瞬間があった。そのときには少し気が散ってしまったが、すぐにリズムに戻れたよ」


「午後にはさらに前進できるという希望があったから、マシンにいくつか問題が出たことにがっかりしたのは間違いない」


「でも、できるだけの対処をしたし、タイムロスを最小限に抑えることができた。それが一番重要なことだし、喜ぶべきことだ。明日はタイムを取り戻すことに努める。ポジティブなのは、トップ5はまだ達成可能だということだよ」

ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) 2021年WRC第4戦ポルトガル


●アドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合5番手


「今日のステージはドライブしていてとても良かったし、EcoBoostエンジンを搭載したフォード・フィエスタWRCでグラベルを走行するのは素晴らしかった。とても楽しめたよ」


「ステージの“掃除役”を務めるのは楽なことではないけれど、2回目の走行のときの方がひどかった。二輪駆動車がつけたラインのせいでね。そのために、適切なドライビングスタイルとセットアップを見つけるのに苦労したよ」


「とはいえ、走行順が1番になって多くのタイムを失うことはゲームの一部だし、将来に向けて良い経験になったと思う」


「最後のロングステージでは良いペースが出せたから、全体的には満足している。正直なところ本当にきつい1日だったけど、それでもとても楽しかったし、明日また、さらに経験を積むことが待ちきれないんだ」

アドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC) 2021年WRC第4戦ポルトガル


■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT


●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイリタイア


「まずは今日のステージに間に合うようにマシンを準備してくれたメカニックたちに感謝したい。時間内で、決して簡単な仕事ではなかったが、彼らはまた一流の仕事をしてくれたんだ」


「残念ながら、マシンのドライブがしづらくなった問題の一部がまだ解決しておらず、ランチタイムのサービス時にリタイアする決断をした。マシンを徹底的にチェックするためにね」


「昨日の落胆の後でも僕たちの週末は変わっていない。僕たちの目標は今も明日のパワーステージでプッシュし、ドライバーズとマニュラクチャラーズ選手権に向けて、少しでも多くのポイントを獲得することだ」

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021年WRC第4戦ポルトガル


●オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイリタイア


「あの時点までは今日は本当に素晴らしかったし、ラリーを楽しむことができていたが、素晴らしい結末には程遠いものになってしまった」


「走行中も心からドライブを楽しんでいたし、マシンの挙動も良かった。すべてのことをコントロールできていたんだ」


「残念ながら(サスペンショントラブルで)リタイアしなければならなくなったが、チームがマシンを修理することができ、明日は戦いに戻ってポイントを獲得できるようになることを願っている」

オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021年WRC第4戦ポルトガル


●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合2番手


「今日の僕たちの目的は昨日からの総合3位という順位を守るためだけではなく、上位にいるドライバーたちとの差を詰められるように前に目を向け続けることにあった」


「終盤のステージではスターターモーターにダメージがあったから、エンジンがストールしないか少し心配していた。スーパーSSではグリップの感触が良かったから、クリーンに走り、大きくタイムを失うことのないように努めたよ」


「最後には、(首位を走るエルフィン・)エバンスに対するタイムをいくらか取り戻すことができた。今ではたった10秒の差があるだけだ」


「彼は今日は少し速かったが、明日は今日とは別の日だし、ステージも異なる。今晩は慎重に準備をする必要がある。僕は優勝したいと思っている。最大限にアタックするつもりだ」

ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021年WRC第4戦ポルトガル


■TOYOTA GAZOO Racing WRT


●セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合3番手


「難しい1日だったが、それでも少し順位を上げることができた。表彰台圏内に入れたのは、ポジティブに思えることのひとつだ。トラブルに巻き込まれずに済んだのが大きな理由だが、こういったこともラリーの一部だ」


「今日は自分が思うようなペースでは走れなかったので、正直なところあまり満足できていない。昨日と同じように、出走順による路面コンディションの影響もあったと思うが、タイヤ選択に関しても、もう少しうまくできたはずだ」


「それでも、何本かニュータイヤが残っているので、明日はそれを最大限に活用するつもりだよ」

セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第4戦ポルトガル


●エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合首位


「ラリーをリードする立場になり、とてもうれしい。全体的には非常に順調な1日だった。午前中は、最初に自分のリズムを掴むまでは少し苦労したけれど、その後はまあまあ良かったと思う」


「路面のコンディションはかなりタフだった。しかし、うまく乗り切ることができたよ」


「オット(・タナク)に対してはとても気の毒に思うが、いま、僕たちは非常に有利な立場になった」


「ただし、2番手との差は小さいので明日は全力で戦わなければならないし、きっと大変な1日になるだろう。それでも明日のステージを走るのがとても楽しみだし、ベストを尽くして臨みたいと思う」

エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第4戦ポルトガル


●カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイリタイア


「今日も午前中のステージは非常に難しかった。しかし、路面のグリップが高くなった午後のステージでは、ふたたび楽しんでドライブすることができていた。すべてが正常に作動し、ステージタイムも良好だった」


「一方で、ステージを1回目に走行する時のような、滑りやすい路面コンディションで良いフィーリングを掴むためには、まだ改善しなければならないことがある」


「午後の3本目のステージに臨む前に技術的な問題が起こり、デイリタイアを余儀なくされたのは残念だが、明日はきっと再出走できると思う」


「明日の出走順を考えるとパワーステージは少し難しいかもしれないけれど、もちろん、できるだけ多くのポイントを獲得したいと思っている」

カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第4戦ポルトガル

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