プレミア最終節!残留争いをする3チームを徹底プレビュー【2022/23】

2023年5月24日(水)18時0分 FOOTBALL TRIBE

ロドリゴ・モレノ(左)ジョーダン・ピックフォード(中)ハービー・バーンズ(右)写真:Getty Images

日本時間5月29日、プレミアリーグ2022/23シーズンの最終節(第38節)が行われる。優勝は既に第37節で、マンチェスター・シティが3連覇を決めた。しかし、残留をかけた残り2チームと、CL出場をかけた残り2チームの争いが、最終節まで残されている。


ここでは、プレミア最終節で降格か残留かが決まる3チーム(エバートン、レスター・シティ、リーズ・ユナイテッド)の状況をおさらいし、最後の1戦のプレビューをしていく。




写真:Getty Images

残留争いをしているチームの順位表



  • 17位:エバートン:勝ち点33:得失点差-24

  • 18位:レスター・シティ:勝ち点31:得失点差-18

  • 19位:リーズ・ユナイテッド:勝ち点31:得失点差-27


20チーム中下位3チームがチャンピオンシップ(2部)に自動降格するプレミアリーグ。すでに20位のサウサンプトンは降格が決定し、残り2枠を争うのはこの3チームとなった。


17位のエバートンが最終節で勝利をした時点でレスターとリーズの降格が決定する。エバートンが負けたり引き分けた場合は、他の2チームにもチャンスが出てくる。勝ち点が重要なことは言うまでもないが、それに加えて得失点差も大きく影響する状況となる。


では各チームの最終節の対戦する相手と、マッチプレビューをしていこう。




エバートン GKジョーダン・ピックフォード 写真:Getty Images

エバートンの最終節プレビュー


エバートンは最終節で、既に残留を決めた15位ボーンマスとホームで対戦。両チームによる直近5試合の対戦成績はエバートンが1勝4敗。今2022/23シーズン前半(2022年11月13日)の最近の対戦では、3-0でボーンマスが大勝している。


対戦成績を見ると劣勢のように見えるエバートン。しかし今シーズン勝率が11%と低くなっているにも関わらず、ホームでの勝率は28%と、サポーターの前でより大きな力を発揮できるチームだ。ホームでの対戦となることは有利に働く。


さらに1992年プレミアリーグ発足時から所属しているクラブ中、アーセナル、リバプール、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム・ホットスパーに続いて降格を経験したことがないのがエバートン。絶対に降格してはいけないという強い気持ちがある。


注目選手は、GKジョーダン・ピックフォード。勝利のために得点することが重要ではあるが、今シーズンのエバートンには明確な点取り屋がいない。チーム内得点王のMFドワイト・マクニールにも注目は集まるが、ここまでいくつものスーパーセーブでチームを救ってきたピックフォードに期待だ。


リーグ直近3試合で3敗と明らかに調子を落としているボーンマスにしっかり勝利し、前半戦のリベンジと残留を決めることができるだろうか。


レスター・シティ MFハービー・バーンズ 写真:Getty Images

レスター・シティの最終節プレビュー


レスターは最終節で、UEFAヨーロッパ・カンファレンスリーグ(UECL)で決勝進出を果たした14位ウェストハム・ユナイテッドとホームで対戦する。両チームによる直近5試合の対戦成績ではレスターが1勝1分3敗。今2022/23シーズン前半(2022年11月12日)の最近の対戦では、2-0でレスターが勝利している。


レスターは、直近23試合でクリーンシート(無失点試合)が2回。そのうち1回が、ウェストハムとの直近の試合である。さらにウェストハムは、アウェイの勝率が17%と低い。


レスターが残留するには勝利が絶対条件であることはもちろん、エバートンが負けるか引き分ける必要がある。エバートンが勝利しなかった場合、リーズとは得失点差が9あり、そこは問題ないだろう。


3チームの中で最も得点を挙げているレスターの注目選手は、MFジェームズ・マディソンとMFハービー・バーンズだ。バーンズは、今シーズンチーム最多の12得点を挙げている。マディソンはそれに次ぐ10得点に加え、チーム最多の9アシストを記録している。前第37節で2人は途中出場だったが、最終節ではスタメン出場が予想される。


また、2015/16シーズンに「ミラクル・レスター」として讃えられたチームをこれまで支えてきたストライカーFWジェイミー・バーディーも忘れてはならない。「奇跡の残留」を果たせるか。




リーズ・ユナイテッド FWロドリゴ・モレノ 写真:Getty Images

リーズ・ユナイテッドの最終節プレビュー


リーズが最終節にホームで対戦する相手は、8位のトッテナムだ。両チームによる直近5試合の対戦成績はリーズが1勝4敗。今2022/23シーズン前半(2022年11月12日)の最近の対戦では、4-3の接戦の上、トッテナムが勝利している。


トッテナムは直近7試合で5敗しており、調子を落としている。さらにリーズはアウェイでの勝率が11%なのに対し、ホームでの勝率は28%。トッテナムのアウェイの勝率は28%と低い。また直近5対戦中、リーズが勝利している1試合はホームで行われた試合である。


前身であるリーズ・シティ時代を含めて2024年で120周年を迎える古豪リーズ。一時期の財政悪化により3部まで降格し、2020/21シーズンまでプレミアリーグから16年間遠ざかっていた。チャンピオンシップから昇格することの難しさを知っている。


リーズが残留するには絶対条件の勝利に加え、エバートンが負けるか引き分ける必要がある。さらにレスターが勝利した場合は、得失点差で上回る必要もあるため、大量得点に最少失点で試合を締める必要が出てくるだろう。


残留条件が最も厳しいリーズの注目選手は、これまでチーム内最多の13得点を挙げているFWロドリゴ・モレノだ。失点数がプレミアリーグ内で最も多いこともあり、ストライカーに注目が集まる。


残留に向けて、5月3日にサム・アラダイス監督に交代したばかりのリーズ。トッテナムに勝利し、前半戦のリベンジと残留を決めることができるだろうか。

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