富士24時間連覇目指すHELM GT-Rが予選ポールを獲得「マシンをすんなりアジャストできた」

2023年5月26日(金)23時5分 AUTOSPORT web

 5月26日、静岡県の富士スピードウェイでENEOSスーパー耐久シリーズ第2戦『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』の公式予選が行われ、ST-Xクラスの1号車HELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次/ヤン・マーデンボロー/ショウン・トン)が総合ポールポジションを獲得した。


 2022年の富士24時間では、予選2番手からスタートし優勝を飾ったHELM MOTORSPORTS。2023年の富士24時間に向けては、4月28日に行われた公式テストには参加しなかったものの、専有走行で進めたセットアップが功を奏し、5月26日の公式予選ではポールポジションを獲得。富士24時間連覇に向け絶好の位置を獲得した。


 チームを率い、Bドライバーとしてアタックを担当した湧也は、今回からブリヂストンに変更されたスリックへのセットアップ対応がポールに繋がったという。「タイヤにすんなりアジャストすることができて、パフォーマンスの高いクルマを作ることができたので、予選でも安心してアタックすることができました」と振り返る。


 多くのドライバー評からも、これまで使用されてきたものよりもグリップが上がっている声が聞こえているが、その影響からか専有走行では「マシンがロールしすぎてしまう症状が出た」という。そのため、チームはセットアップを調整して症状をカバーすることに成功。Aドライバーの鳥羽も安心して攻められるマシンを作り上げた。


 そんなセットアップ変更が功を奏した上に、鳥羽は「プロドライバーからのアドバイスを多くいただいたので、予選ではそれをうまく活かすことができたと思います」とチームメンバーからのアドバイスが1分40秒861という好タイムに繋がったという。


「うちの湧也くんや玲次くんと一緒に走り、ヤンとショウンがこのチームに加わってくれたことも含めて、多くの走行データを見ることができました」


 迎える5月27〜28日の決勝に向けては、「ノートラブル、ノーペナルティで走りきるために、焦らず淡々と自分のタイムに集中して頑張ります」と鳥羽。また湧也も「昨年はポールを獲ることができなかったので、今年はいちばんいい位置からスタートができます。とはいえ24時間レースは長いので、まずはトラブルなく、ペナルティも受けずに走ることが目標です」と、まずはきっちりとレースを戦いたいと意気込んだ。2022年は同一ドライバーの連続走行時間違反により180秒のペナルティストップを課され、大きく順位を落とす場面があったが、これを跳ね返しての優勝とは言え、ペナルティがなければより楽な展開にもできていた。


 そして、Cドライバーの玲次も「すごく良い状態で週末を進めることができています。なんとしてもいちばん最初にクルマをゴールに届けるために、チーム一丸となって頑張りたいです」と意気込んだ。


 予選ポールポジションという絶好の位置から戦う2022年覇者のHELM MOTORSPORTSが、連覇へ向けてどんな走りを見せるのか注目だろう。

2023スーパー耐久第2戦富士 HELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次/ヤン・マーデンボロー/ショウン・トン)

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