今季は本領発揮ならずも…ペップ、“10番”グリーリッシュの復調に期待「彼は戻ってくるだろう」

　マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が、同クラブに所属するイングランド代表FWジャック・グリーリッシュについて言及した。26日、イギリス紙『ガーディアン』がコメントを伝えている。

　就任8年目を迎えたグアルディオラ監督のもと、最終節まで及ぶアーセナルとの熾烈な優勝争いを制し、前人未到のプレミアリーグ4連覇を成し遂げたマンチェスター・シティ。昨年夏にはそれまで攻撃の主軸を担っていたドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンとアルジェリア代表FWリヤド・マフレズが退団したものの、最終的にはリーグ最多の96ゴールを記録し、見事に栄冠を勝ち取った。

　しかし、「10番」を背負うグリーリッシュにとっては不本意なシーズンとなった。2021年夏に当時の英国人史上最高額となる1億ポンド（現在のレートで約200億円）でアストン・ヴィラから加入した28歳は、その後の2シーズンで89試合に出場し11ゴール15アシストをマーク。ところが、今シーズンはベルギー代表FWジェレミー・ドク加入の影響もあってか出場機会が減少。リーグ戦でのスタメン起用は10試合に留まり、優勝争いが佳境を迎えた5月以降にピッチに立った時間は10分間のみとなった。

　偉業を成し遂げたチームにおいて、存在感を示すことができなかったグリーリッシュ。グアルディオラ監督は定位置争いの“ライバル”でもあるドクの台頭について触れつつ、グリーリッシュの新シーズンの復調への期待を次のように語った。

「ジャックはきっと戻ってくるだろう。確かに今シーズンは苦戦していたし、過去の試合で誰もが見たようにジェレミー（・ドク）は信じられないほどの進化を遂げた。しかし、ジャックは昨シーズンまでのレベルに戻ることができるだろう。私は確信しているよ」

　また、就任9年目となる新シーズンに向けては「今はリラックスし、できるだけフレッシュな状態で戻ってこなければならない。段階的に進んでいく必要があるので、何が起こるか、どのようなチームになるかを見ていきたい」とコメントした。