「体が2つあれば…」五輪OAの吉田麻也、A代表の仲間へエール「緩めることなく続けて」

2021年5月28日(金)23時2分 サッカーキング

ミャンマー戦の前半に出場した吉田麻也 [写真]=金田慎平

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 日本代表DF吉田麻也が、28日に行われた2022 FIFAワールドカップ カタール・アジア2次予選のミャンマー戦を振り返った。

 オーバーエイジ枠としてU−24日本代表への参加を控える吉田は、ミャンマー戦で前半45分間のプレーにとどまった。それでも、先制点の起点となる縦パスを通すなど、集中したプレーで10−0の大勝に貢献した。なお、ここまで2次予選で全勝の日本代表は、勝利で最終予選への進出を決めた。

 試合後のオンラインメディア対応で試合の感想を問われた吉田は、「まず最終予選への権利を手にしたので、そこは一つ良かったです。あとは変わった選手が後半も強度を落とさずにプレーを続けて大量得点ができたこと(も良かった)。こういう試合を続けて得点を重ねていくことが大事なので、これを緩めることなく続けてほしいです」と語り、6月にも4試合の代表戦を控えるチームメイトたちにエールを送った。

 ミャンマー戦で見せた攻撃の流動性については、「(14−0で大勝した3月30日の)モンゴル戦が影響しているかなと。同じように引いている相手を、短いパス・長いパスを織り交ぜながら、持ち上がって打破することも考えました。いろんなバリエーションで相手を揺さぶることができたのが良かったです」と手応えを示した。また、先制点の起点となったシーンについても、「(南野)拓実や(鎌田)大地は相手のギャップで受けるのが得意なので、サイドを見つつ、そこが空いたら常に狙おうと思っていた。なので出しやすかったですし、そこからワンタッチでコンビネーションというのは練習している形だったので、ハマってよかったです」と練習通りのプレーができたことを明かした。

 センターバックのコンビを組んだ板倉滉に向けては、「まずは失点しないこととカウンターをやらせないことを意識していました。もちろんビルドアップでも保持する時間が長かったので、滉も最初は横パスが多かったけど途中から前につけたり持ち上がることができるようになりました。そういうのは現代サッカーに必要なので、自分で持ち上がれる、展開できるCBがこれから主流になるので、そこにトライしてほしいです」とアドバイスを送った。

 ミャンマー戦後にU−24日本代表の活動に参加する吉田は、A代表に期待することを次のように語った。

「まずは残り2試合の予選で強度を落とさないことと、(6月11日にキリンチャレンジカップで対戦する)セルビアは非常に強いと思うので、難しい試合で今まで見えなかった課題が見えると思う。なので、最終予選に向けていいトレーニングマッチになるし、ホームですので勝って終わってほしいです。体が2つあればどっちも出たいですけど、僕はオリンピックに集中して、なぜ自分が選ばれたかを証明しなければいけない。とくにOAで入れさせてもらってるので、納得してもらえるように自分自身は集中したいです」

 吉田は2試合連続の2桁得点勝利となったW杯の2次予選について、「ミャンマーにしてもモンゴルにしても、90分諦めることなく成長しようという姿勢を見せてくれた」と対戦相手へのリスペクトを示した。一方で、「それでも、あまりに差があるとそれが有意義なものかというのはクエスチョンがつく。W杯で結果を残せなきゃ枠は減っていくので、そこはアジアが変えていかなきゃいけないところだと思います」とも語り、予選で大勝を収めたとしてもW杯本番で結果を残さなければ意味がないことを強調した。

サッカーキング

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