デスパイネ再獲得のソフトバンク 「過去の途中加入助っ人」はどうだった?

2023年6月1日(木)17時7分 ココカラネクスト

ソフトバンク再加入が決まったデスパイネ。期待に応えられるか(C)CoCoKARAnext

 ソフトバンクが昨シーズン限りで退団したアルフレド・デスパイネを獲得したことが分かった。交流戦明けにもチームに合流する見込みだ。つい半年前に自由契約した選手を再度獲得するという、球団のチーム編成に苦しさを感じるが、現在のチーム状況を考えると無理もない。

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 ソフトバンクはチーム打率.241こそリーグ2位だが、チーム28本塁打はリーグ最下位。加えて、チーム防御率3.26とこちらもリーグ最下位。投手陣に大きな不安を抱えており、試合の流れを変えられる、試合を一気に決められるホームランバッターの存在が不可欠。個人の成績に目を向けると、ガルビス、アストゥディーヨ、ホーキンスの3人の外国人野手はいまだに0本塁打と調子が上がっていない。また、リチャード、野村大樹、正木智也も0本塁打、増田珠は1本塁打と若手の右打者も結果を残せておらず、右の長距離砲不在はウィークポイントとされてきた。

 デスパイネの代わりのために残留・獲得した助っ人も振るわず、シーズンの約3分の1が過ぎようかというタイミングであり、もう若手に経験を積ませる余裕もない。デスパイネは現在36歳で、昨シーズンは89試合の出場で14本塁打と決して脂が乗っているとは言えない。それでもNPBに9年間在籍した経験があり、交流戦明けの合流となれば10〜15本塁打は計算できるだろう。

 ちなみにソフトバンクはNPB経験のある外国人選手を獲得するケースが珍しくない。まず2009年に開幕早々に怪我をした松田宣浩の穴を埋めるために、2003〜2004年にオリックス、2007〜2008年にロッテに在籍したホセ・オーティズを獲得。オリックス時代にシーズン33本塁打をマークした実績もあり、加入した2009年は20本塁打、2010は24本塁打と衰えを感じさせない活躍を見せた。

 次に2010年の4月に加入したロベルト・ペタジーニ。2004年のシーズンオフに巨人を離れ、2008年に現役復帰したが2006年に一度引退している。そんないろいろな意味で波乱万丈な、本塁打王を2回獲得した最強助っ人が残した成績は、81試合10本塁打と少々物足りないもの。2004年のオフに自由契約となり、二度目となる現役引退を決めた。

 オーティズほどの成績は難しいが、ペタジーニくらいの成績でも今のソフトバンクにとっては十分だろう。デスパイネの経験とパワーがチームにどのような影響をもたらせるのか期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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