自然な笑顔が戻ってきた香川真司、練習後には微笑ましい一コマも

2018年6月4日(月)7時45分 サッカーキング

ランニング中も笑顔の香川(手前)。約2時間の練習をきっちりとこなした

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 日本代表がロシア・ワールドカップの事前合宿地に選んだのは、オーストリアのインスブルック郊外にあるゼーフェルトだ。アルプスの山々に囲まれた標高約1200メートルの高原リゾートで、テレビアニメ『アルプスの少女ハイジ』で描かれているような景色を想像してもらえればいいと思う。

 山の天候は変わりやすい。日本代表が到着した2日の夕方は大粒の雨が降り、気温がグッと下がったが、本格的に練習をスタートさせた3日は太陽の日差しがじりじりと照りつけた。「今日は半袖で良かったな」、「これは日焼けがヤバい」。取材陣からはそんな言葉が聞こえてくる。

 選手たちはランニングやパス交換、5対2のボール回しを行い、最後は狭いコートでのミニゲームをこなした。リラックスした表情を見せる選手たちの中で、ひときわ目を引いたのがMF香川真司(ドルトムント)だった。

 ストレッチをしながら隣にいたDF槙野智章(浦和レッズ)と談笑したり、笑顔でDF長友佑都(ガラタサライ)とパス交換をしたり。終始、柔らかい表情で練習に取り組んでいた。

 本人は「いつもどおりですよ」ととぼけてみせたが、「彼(長友)のほうがちょっとウキウキ気分があるのかなあと。部屋も隣でうるさいくらい歌を歌っているので。それはちょっとストレスになるかな」と笑いながら冗談を言える余裕が出てきたようだ。

 今年2月に左足首を負傷し、満足な実戦機会がなかった香川にとって、壮行試合のガーナ戦で出場時間を増やしたことの意味は大きい。「(ガーナ戦の)リバウンドや体の張りは、ほとんどなかった。それは自分の中で大事だと思っていたので、(リバウンドがなくて)良かった」とコンディションの上向きを実感した様子。また、代表23人に入り、引き続き10番を背負うと決まったことも心理面でプラスに働く。「よりクリーンになりましたね。集中しています。10番で活躍すれば称賛されて、活躍できないと批判されるのは当たり前。番号でやっているわけではないですけど、この番号に誇りを持っている。一番は香川真司として何ができるか。それを常に問いただしながらやっていきたい」。香川が明るく、はっきりとした口調で語るのは、心身ともに充実している証拠だ。

 この日、微笑ましい一コマがあった。サインや写真撮影を求めるファン・サポーターたちの中に、日本代表のユニフォームを着た一人の小さな女の子がいた。大の子ども好きで知られる香川は「おいで!」と両手を大きく広げると、胸に飛び込んできた女の子を優しく抱っこ。その場が一瞬にして和やかな空気に包まれた。

取材・文=高尾太恵子

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